カナダ・モントリオール時間で週明け月曜日の本日、痛ましい事件がカナダのメディアで配信されています。

メキシコのユカタン半島に位置するQuintana Roo州の都市・Playa del Carmenにおいて、現地時間2017年1月16日の午前2: 30頃、あるナイトクラブにおいて銃の乱射時間が発生。このブロ グを書いている時点(モントリオール時間・2017年1月16日 午後7:00頃)では、この事件における死亡者は5名(カナダ人 2名、イタリア人1名、コロンビア人1名が確認されており、すべ てBPM(後述します)のスタッフだそうです)、重軽傷者15名 (うち1名は重体)だそうです。



現場近くで既に3名の被疑者が拘束されていますが、この事件に関係あるかどうかはいまだ不明で、警察からもその後何の情報も発表されていないようです。


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被害に遭われた方の一刻も早い回復と、亡くなられた方のご冥福を お祈りいたします。
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ニュースによると、犯人は事件のあったナイトクラブ(Blue Parrotという名前)に入店し、店内にいた誰かと銃撃戦を開 始したそうです。
ただ、現時点でのメキシコの地元警察の発表ではこの事件はテロとは関係ないみたいです。

現場は当然騒然となり、現場にいた人たちはみな出口に向かって殺到し、大混乱になった模様で、その状況下で1名がなくなられているようです。
(身元が判明している上記4名なのか、もしくは不明な最後の1名なのかは明らかではありませんが)


亡くなられた4名の方が働いていたBPM。これは毎年メキシコで開催されている10日間規模のフェスティバルで、“Barten ders, Promoters and Musicians”の略となります。このフェスティバルはカナダ人により2008年に始められて、以後毎年メキシコのリゾート地で開催されている人気のフェスティバルみたいですね。事件の現場であるナイトクラブも、実はこのBPMの協賛者みたいなんです。


それにしても・・・・。


メキシコって実はカナダ人(少なくともケベック州の人たち)にとっては身近で人気のリゾート地なんです。

寒さの厳しい国ですから 、常夏の国にあこがれるのが強いのでしょうね。キューバと並んでメキシコは本当に人気の旅行先で、地下鉄の広告やネット広告などでも良くメキシコ旅行が宣伝されています。距離が比較的近いというのも理由の一つかもしれません。


特に、事件のあった都市から北に行った、Cancunが一番人気なのではないでしょうか?
実際私の友達や会社の同僚も、冬の休暇や夏の休暇にメキシコに行く人が多かったですしね。


この辺りは、メキシコ国内でも比較的安全と言われていました。やはり、世界中から沢山の旅行客が来る場所ですから、対外的なイメ ージにおいても治安の強化が必要だったんでしょう。ただ、今回の事件により旅行客への影響も少なからず出てくると思いますが・・ ・。


メキシコって今、トランプ次期アメリカ合衆国大統領の選挙中のス ピーチや公約などでネガティブなイメージがついてしまった感もありますが、それを助長してしまうような形になりそうです、今回の事件は。


実はちょっと前まで、ケベック州とメキシコの関係もあまりよくなかったんです、奥さんによると。

ケベック州、特にモントリオールは北米で一番学費が安いということで、日本を含めた世界中から沢山の学生さんが留学に来るんです 。
勿論、メキシコからもたくさんの留学生が来ていましたが、学業成績が悪かったのか、はたまた学生ビザできていながら勉強をせずに不法就労・不法滞在していたからなのか、もしくはその両方からなのか、とにかくメキシコからの留学生は問題が多すぎる!ということで、メキシコの学生さんには学生ビザを付与しない時期があったんです。つまり、メキシコからの留学生は0という時代が・・。 それもそんなに昔ではなかったと思います。


勿論今ではメキシコからの留学生にもちゃんと学生ビザは出ているようです。


現在のケベック州モントリオールでは、少なくとも私の周りではメキシコに対する悪い感情(アメリカの一部の人たちのような)は聞きません。

それどころか、今の職場では、南米出身者も多いので、会社内でよくスペイン語が飛び交っています。つまりそれだけ南米出身者を受け入れているっていうことですよね。
 
まあ、それ以外にも中国語やアラビア語、ロシア語にカナダの公用語の一つであるフランス語などなど、本当にいろいろな言葉が飛び交っています。残念ながら日本人は私1人なので、日本語での会話はできないのですが・・・。これだけ母国語が異なる人たちですので、当 然社内の共通語(ミーティング時など)は英語となります。


話がそれちゃいましたが、同じアメリカ大陸に位置し、間にアメリカ合衆国を挟んで向かい合っているカナダとメキシコ。
世界中どこでも見られるように、近い国同士ゆえに色々と難しいことがあるのかもしれませんね。


(参照サイト)