まずはこちらの記事を。



連邦政府の統計局の予測ですと、今後20年でカナダの人口は下記のように変化するようです:

- 労働人口のおよそ40%がVisible Minorities**となる。
- 非キリスト教徒の割合が現在の9%から13-16%まで伸びる。特に、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒、シーク教徒などなど。
- 移民者の半数以上が「アジア」出身者で占められ、ヨーロッパからの移民者現在の30%から15%ほどに減少する。
- 移民者は引き続き、カナダの大都市(トロント、モントリオール、カルガリー、バンクーバー及びウィニペグ)に集中する。

** このVisible Minorityとは、日本人を含めたアジア人や先住民族(いわゆる・ネイティブ、インディアンと呼ばれる人たち)などのように、「見た目」でMajor(人口の大多数を占める)な人種とは違う人たちのことです。カナダではよくこの言葉を聞きます、特に就活などで。ある募集ポジションにオンラインで応募する際などに必須項目ではありませんが、「性別、Visible Minorityかどうか、Handicapを持っているかどうか」を聞かれます。これはそれにより審査で落とす要因として使うのではなく、むしろ「Visible Minority」枠、「Handicapped」枠などでの採用を考えての質問なんです。本当に各企業、このルールに沿っているかどうかはわかりませんが、Equal Opportunity (チャンスを平等に!)という考え・ルールの元、特に大企業ではこのEqual Opportunityに基づいての採用審査を行っています。 **


後は言語的にも、ケベック州においてもフランス語を母国語とする人たちの割合が減ってくる、という予想もされております。


この記事に関してはたくさんのコメントがついております。カナダは歴史的に見ても、広大な土地の割に人口が少なく、且つ他の先進諸国と同様、出生率の低下により「移民」を受け入れないと国としての成長が望めません。


一方、昨今の「イメージ」により、イスラム教徒に対しては警戒を強める人も多いですし、正直、コメントでは「移民はそんなにいらない!」っていう意見が多いです。
 
理由はやはり「カナダ人としてのアイデンティティーを奪われる恐れ(下記にも書いています)」や、カナダでは失業率が7%を超えているのに移民を受け入れる余裕はない、ヨーロッパのような大混乱が起きる、などなどとありました。

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別ブログでもお話しましたが、「(移民の)数の力」を恐れる人たちもたくさんいます。
コメントでは、「イスラムのルール・法律をカナダでも当てはめようとしていて怖い」というのもありました。


例えば、以下のニュースをご参照ください。



という、まあタイトル通りのことなんですが、そもそもこれが事件としてニュースで伝えられること自体が問題だと私は思います。
 
宗教上の理由によりヒジャブ(頭を覆う布)を身につけるのはわかりますが、カナダ(及びほかの国でも同じだと思いますが)でのサッカーのルールには、身につけるものへの規制があります。これはゲームの公平性や安全性のためであり、特定の宗教を攻撃しているわけではありません。ルールなんです。

ただ、そのルールに従わず、自分たちのルール(宗教上のルール)を貫こうとして問題に発展させるというこの行動を、カナダ人は一番恐れている・嫌がっているんです。
 
カナダに来ている以上、生活している以上、現地・カナダのルールに従うのが道理ですが、「カナダ」で生活しているにも関わらず、「自分たちのルール」を貫き、ましてやそれをカナダのコミュニティーにも強要しようとする。。。それこそが一番の問題なんです。上記サッカーの件でも、ヒジャブを身につけてのサッカーを可能にするようにルールを変更させようとしていますしね。


他にも、例えば「名誉殺人」事件


こういうことをカナダでやる、つまりカナダの法・ルールより自分たちが信じる法・ルールを優先させる・・・。これがカナダ人を恐れさせ、移民受け入れを積極的に行わないでほしいという気持ちに繋がるんです。もちろんカナダも信教等の自由は保障されておりますが、「他人に迷惑をかけない限り」という当たり前の前提条件を考えないといけません。


カナダはこれからも移民を受け入れていくと思います。ただし、その審査は厳重に行うべきだとも思います。
 
私は人種差別・宗教差別をするつもりも意図もありません。今回の例ではイスラム教徒の事例でしたが、他にもアジア人に対してやアフリカ、アラブ、南米の人たち(移民)に対してもやはり不満は持っていると思います。

そこはやはり去年からの流れである、「内向き・自国第一」という考えも手伝っているのではないでしょうか?この考え自体、間違いではないと思いますが、タイミング的にちょっと今は移民等の話は敏感になっているのかもしれませんね。

が、現実問題として移民者による事件や事故はたくさん起こっています。移民者がカナダを「自分たちの国」と呼べるくらいにカナダの法・ルールを尊重する。当たり前のことですが、これが徹底できない人達への移民ビザ支給はやめるべきだと思います。特にこれからはアメリカや・イギリス等で移民制限を行うでしょうから、今以上にカナダに移民が流れてくると思います。この部分は本当にカナダ国民にとっては大事ですので、Trudeau首相には真剣に考えてもらいたいです。。


また、日本で将来移民政策の緩和等を話し合う際は、メリットと同時に上記のような起こり得る状況にどう対応するのか、あらかじめ話し合いをしておく必要があると思います・・。

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