日本のウェブサイトの記事にて、「カナダ人はトランプよりトルドーを支持...とは限らない」というのがありました。。


詳しくは記事を読んでいただければと思いますが、要はカナダ国民に「トランプさんとトルドーさん」の政策毎の支持率をアンケートで質問しているんです。
 
トルドーさんの政策に関する支持率を聞くのはわかります、カナダ国民ですから。でもカナダ人に「トランプさんの政策」への支持率を聞いてどうするんでしょうか??

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(トランプさん。ニュースサイトより抜粋。)
 

これは明らかにメディアが世論・意見を「一方向」に誘導しようとしているとしか見えないんです、私には・・・。
 
なんて幼稚な、そして公平性を欠く内容なんだ、と率直に思いました。


例えば、「調査対象のカナダ人の84%がトランプを支持しないと答えた一方、トルドーは支持率52%(不支持率は44%)。トランプとの差は圧倒的だ。」という文章がありました。
”トランプとの差”が”圧倒的”だから、どうなのか?何に影響があるのか??


このレベルの記事であれば、もうそれはゴシップ誌ですよね。まあ、この元記事自体はカナダ、もしくはアメリカや欧米のニュースソースにて公表されているのでしょうが、それにしてもカナダを含めて世界のメディアってこんなに”レベル”が低いんだなー、と改めて感じました。

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(トルドーさん。ニュースサイトより抜粋。)

まあ、記事内には納得できる・同感できる部分もあります。
 
カナダは移民・難民を積極的に受け入れているが、反移民・反難民の火種がないわけではない、とかはその通りだと思いますし、同じく記事にあったように経済政策に関してトルドーさんに失望している・期待していないカナダ人も沢山いると思います。


ただ、それとトランプさんの問題、もっと言えばアメリカの問題を対比して論じる意味が全く分からないんです・・・。


各国のメディアにおいて、こういった記事がさも当然、メディアとして当たり前のこと!という雰囲気で掲載されているのであれば、それはもう「公共性」のない、ただの「うちわのゴシップ」を社会にばらまいているだけだと思うんです。もしくは、ある特定の団体の「利益代弁者」的な行動をしているだけ。それであれば「ジャーナリズム、ジャーナリスト」という言葉は使わないでほしいですね、個人的には。


まだ小中学校の「学級新聞」の方が公平性があるし、有用性もあるような気もします(笑)。。


ともあれ、世界中で「反トランプ」派を作るのに一生懸命なメディアとセレブ。。。確かにトランプさんの政策や行動すべてが良いとは思いませんし、反省しなくてはいけない部分もあるでしょう。
 
でもそれは「アメリカ国民」が言うことであって、メディアやセレブによって「作られた」反トランプ派の人(アメリカ以外の)が言ったところでどうなるわけでもありませんよね。。


なーんか、こういったメディアやセレブの反トランプ運動・反トランプ啓蒙活動を見る度に、私は冷めた目で見てしまいます。。。「大人げない、幼稚な行動だな」って。。。。その活動の明確な目的、もしくはトランプさんがいけないというのなら代替案は?トランプさんを選んだ(自分たちが応援していたクリントンさんを勝たせることができなかった)責任は??とかとか・・・・。冷めた目で見て、そして反発してしまう・・・。まだまだ私も人間ができていないなー。。。

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