まずは、今週ブログでご紹介したモントリオール市内の英語系大学、コンコルディア大学への爆破予告事件の続報です。
モントリオール市警察は現地時間2017年03月02日の早朝、容疑者としてこのコンコルディア大学に通う47歳の男性、Hisham Saadiの身柄を拘束しました。

名前から見て推測できるように、アラブ系の男性・・・。エジプトやトルコのように比較的穏健なイスラム国もあったり、シリアなどではキリスト教徒も多数いるケースもあるので、アラブ系=イスラム教徒とは一概には言えませんが、それでもアラブ系の男性が、自分の通う大学の、自分のルーツに近しい関係のあるイスラム教徒を狙った犯行予告を行ったことに強い違和感を感じます。。

まだ詳細は明らかになっていないので何とも言えませんが、「イスラム教徒(Hisham Saadi)が、世界的な風潮である”イスラム教徒は被害者。みんなでイスラム教徒を守ろう”という流れをより強固にするために起こした、自作自演の事件」という、うがった見方も出ています。が、これも一概に「うがった見方」とは言えない気もするんです、現時点では・・・。


まだ何も明らかになっていないので、人々(私も含めて)も予測でしかものが言えない状況ですし、実はこれが一番危険(誤報道や偏見を生む?)と思いますが、個人的な意見としてはやはり上記のような「自作自演」説は捨てきれないと思います。。。もしそれが違うのであれば、「アラブ系の男性が同じアラブ系でイスラム教徒を嫌う理由」が何なのか、知りたいです・・・・。


またこの件は何か進展があれば都度ご報告しますね。


さて本日のブログ。

以前から、「アメリカのマスコミは反トランプさん姿勢がひどすぎる、公平性が全くない」と言っておりましたが、それを裏付ける結果がアメリカのニュースサイトに載っていました。
ただ・・・・。面白いのは、同様のニュースが日本のYahoo! JAPANサイトの上がっていたんですが、その内容がまるっきり逆。

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有権者の52%、トランプ氏よりメディアを信頼 米調査 - http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170226-35097174-cnn-int
 
米国民、メディアよりトランプ氏支持 - http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170228-00010001-jindepth-int


ね?まるっきり逆でしょう?そもそも、調査方法や調査機関が別なので同じ結果になるとは思いませんが、それにしてもちょっとびっくり。

 
この時点で「マスコミの情報ってあてにならない・鵜呑みにできない」って思いますよね。


そもそも、トランプさん就任当初よりマスコミは「反トランプ」の立場からの報道が殆どでした。ちょっと度を越した勢いでの報道、「いずれぶり返しが来る」と思っていましたが、ぶり返しというより「マスコミに対するアメリカ国民の信頼の失墜」という形でダメ出しされた形ですね。

私は個人的にはマスコミは常に「ニュートラル」な立ち位置にいて、事実を報道するべきだと思っています。その上であれば、「報道の自由・知る権利」等を要求したり、それを盾に取材を重ねるのはありだと思います。今のマスコミ各社(日本もアメリカも、その他世界各国のマスコミ全部)のように、「一方の立場からの意見しか載せない」のであれば、それはもう公平性を欠くもの。「報道の自由・知る権利」もその一方の側を利するためだけに利用されるのであれば、要求してはいけないと思うんです。

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こういったマスコミの「傲慢さ」や「勘違い」が、アメリカを含め日本や世界各国の人々の「テレビ離れ」「新聞離れ」という、既存マスコミ離れを生んでいるように思うんです。
 
もういっそ、マスコミ各社は自分たちの政治信条をしっかり公表してはどうでしょうか?「反トランプ・反共和党・親民主党」とか。その上であれば、極端なトランプさん批判もOKだと思いますよ、事実に基づく限りは。どうしたってもうマスコミに対する信頼は落ちているんですから、自分たちの立場をしっかり表明するのが大事だと思います。そうすれば、あとは各個人の好みで、好きなマスコミ(自分と同じ政治信条を持っているマスコミ)の新聞やテレビを見るでしょうし。

またバランス感覚のある人は、自分とは違う政治信条のマスコミの記事やニュースにも目を通して、「自分自身をニュートラルな立場」において物事を判断することになると思います。
 
だって、本来「ニュートラル」な立場でいないといけないマスコミが一方に偏り過ぎているのであれば、バランスを取るのは「各個人」でないといけないですからねー。


ただそうなると、私にはちょっと不安もあります・・・。人々の中には、「自分の政治信条にあった記事・ニュースしか見ない」、つまり「自分の都合の良いニュースしか見ない・知識が入らない」ということになり、より「偏った」人物を生み出す恐れがあることです。なので、繰り返しになりますが、本来はマスコミ自身が「ニュートラルな立場」での情報発信をしなければいけないと思うんです。
でもまあ、今でもそういう風に「えり好み」して記事やニュースをピックアップする人はいるので、杞憂なんでしょうけどね。。


読者におもねるような記事、自分たちマスコミに有利になるような記事、自分たちの敵を貶めるような記事。。。こういった記事に読者や国民は本当にうんざりしているんだと思います。。。
 
変な例えかもしれませんが、マスコミを「回転寿司」だとしましょう。今の状況って、各回転寿司店(マスコミ)で、それぞれ「一押しのネタ」しか回っていない状況だと思うんです。
 
例えば、回っているのは「イカ」のみ。。。。店側(マスコミ)はお客様(読者)に、自慢のネタである「イカ」(反トランプ記事)を「さあ食ってください(読んでください)」と半ば強要。それ以外のネタ(ニュース)は一切回さない・・・。そんなお店、繁盛すると思いますか??よっぽど「イカ」だけが好きなコアなお客様は来るでしょうが、お店を維持できるほどのお金を落としてくれるでしょうか??

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この例えで言えば、お店側は「取り扱っている全てのネタ」をまんべんなく回さないといけないと思うんです。しかも、お客様の好みや回転しているネタの状況等を鑑みることなく。。。本当の回転寿司店ではそういったところを考慮に入れて、回すネタを決めるんだと思いますが(笑)、この例では逆にお客様の好み(読者が食いつくネタ)を重視すると、上記のように回っているネタが「2,3つだけ」という極端な「専門店」になってしまいますしね。。


お店側(マスコミ)はただ公平にまんべんなくネタを流し、お客様(読者)がその味(記事の価値)を決める。。美味しいと感じたら、同じネタ、同じようなネタを食べ続ければ良いし、他の味を試したい(他の意見も聞きたい)と思えば、他のネタを試しても良いし。つまり言葉は悪いかもしれませんが、お店側の役割は「そこにある、本日仕入れた生きの良いネタ(情報)を、食べやすく加工して(分かり易いように書き換えて)流す」だけだと思うんです。そこに、「お客さん(読者)に食べてほしいからこのネタをもっといっぱい回そう」とか、「この味付け(情報の捜査)をお客様に味わってほしいからもっといっぱい回そう」と言った、店側の「意図」は一切入れないようにしないといけないと思うんです。


逆に、もしお店側の「意図」をもっと全面的に出したいのであれば、もういっそ「イカ・海老・タコ専門の回転寿司店(特定のネタ・情報・政治信条の情報だけを出すマスコミ)」という形できちんと宣言して欲しいです。でないと、お店に入ったいいが、極端なネタしか出てこないとしてお客様が迷ってしまうと思うので。


まあ同じことがテレビ局やテレビ番組でも言えますけどねー。ただ、読者・視聴者は馬鹿ではない、ってことです。
 
マスコミは「客はイカが好みなんだろう?イカだけ回しておけば客は喜んで食べるだろうし、売り上げも上がるだろう。また、客がもっとイカ好きになって、ますますうちの店に来てくれるだろう」って考えていたんだと思いますが、客側としては「選択」の自由があるのを忘れていたんですかねー、マスコミ各社は。思い上がりですよね。。。


さて今後マスコミに対する信頼はどう変わっていくのか、楽しみです!
日本でも同様の調査をすれば面白いと思います!


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