私がまだ海外に興味がなかった頃、社会人生活も3-4年くらい経った頃でした。ちょうどその頃、当時付き合っていた彼女と別れ、急に「自由になる」時間ができたことで、「何かを始めよう!」と思い、色々と自分のやりたいことをリストアップしてみました。簿記資格の取得、その他業務系資格の取得などなど思いつくままにとりあえずリストアップした中に「英語学習」というのがあったんです。それまで私は英語学習、及び外国になんて全く興味はありませんでした・・。大学でも英語なんてほとんど授業にすら出ない方でしたから・・。

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当時は英会話スクールでも「NOVA」が最大手として色々な場所、しかも田舎にも教室を構えていました。
 
また、簿記などの場合専門学校・ビジネススクールへ通うことも考えたのですが、社会人として働いていましたので、毎日(毎週)決まった時間に授業に出るということが難しいということもあり、消去法で「英語学習」に挑戦することに決めたんです。とりあえずはまず独学で英語を勉強。その後、少し自信がついた時点で、仕事後の時間等自分の都合に合わせてNOVAに通うことにしました。


その時に出会った先生の一人がアイルランド人で、彼の影響が少しあって、最初に日本を離れて訪れる国としてアイルランドを選んだんです。
 
ただ、これも以前ブログに書いたかもしれませんが、アイルランドに到着後約3日ほどでホームシックにかかり、日本に帰りたくてたまらなかったことを今でも覚えています。
理由は「今まで勉強してきた英語が通じない」ということ。ホストマザーのいた地域特有のアクセントや表現が、今まで勉強してきた・詰め込んできた知識の中になくて混乱してしまったんです。


しかしながらその後、ホストマザーの優しい助けもあって、この”ホームシック”期間を乗り越え、その後は「もっともっと色々な国を見てみたい!」という真逆の気持ちが生まれ、以来海外を放浪し、現在カナダに居ついた、という流れです・・・。


さてそうした私の経験から、「日本にいながら効率的に英語を学ぶ」のに役立ちそうな豆知識というかアドバイスを。既に他のメディア等で紹介されているものも沢山あると思いますが、私が「実感」として本当に役に立ったな、と思うものですので、参考にしていただければ幸いです。。


1. まずは暗記!やはりある程度の語彙力・ボキャブラリ数がないと「コミュニケーション」としての言語習得は難しいです・・。私は単語やよく使うフレーズを毎日復習して覚えました。ただ一点アドバイスを。もし将来行きたい国(ワーホリで行きたい国とか、仕事で行く予定の国など)があるのであれば、その国でよく使う「フレーズ」を覚えた方が良いと思いますよ。どうしても日本の英語学習本は、「アメリカ英語」を基準にして作られている気がするんです、個人的に。まあ、最近のそういった本を見ていないので、もしかしたら変わっているのかもしれませんが。もちろん、アメリカ英語を覚えて、イギリスに旅行して使ったところで、ネイティブの人たちは理解できますし、何の問題もありませんよ。ただどうせ覚えるなら、自分の興味のある国・行きたい国の表現を覚えた方が良いかな?と思ったんです。

例えば、アメリカ英語では「皆!」というのをよく「Guys!」って言う使い方をしますよね?イギリス英語では「Mate」というのをよく使います。
 
また、Thank youもイギリス英語だと「Cheers」という言葉で置き換えられることが多いです。

ちょっとしたことですが、こういった違いもあるんです。。

2. 英字新聞を読む!これは結構大事ですよ、上記と併せて。文章力の上達などで。私はこれをしていたおかげで、後々色々な国で色々なお仕事に就いた際、業務用のメール(英語)の書き方や表現方法を学びましたから。
 
多分、ネイティブにしたら「お堅い表現」だったと思いますよ、だって新聞で学んだことですから。でもビジネスメールでは「Frank」になりすぎるより、「A bit too formal」の方がまだましかな?と個人的には思いますしね。

3. 英語で日記をつける!これも大事。上記1.2.はどちらかと言うと、「知識の詰め込み・引き出しを増やす」作業になりますが、この「日記をつける」という作業はその詰め込んだ知識を「効率よく使う」という練習になります。
 
できれば、ネイティブの人との交換日記というやり方が良いかも。訂正してくれたり、より状況にあった表現を教えてくれたりしますからね。今はネットで海外の友達を探したり作ったりすることができると思いますので、それを利用するのも手かも。でもくれぐれも個人情報を出さないようにお気を付けくださいねー。実際、そういったサイトの中にはただ単に「日本人の女の子」をターゲットにしている人たちもいますので。。。

4. 英語ラジオ、及びテレビドラマや映画を利用する!これは勿論「リスニング力」の強化のため。ここが一番日本人が弱いところですよね。昔、ある雑誌に載っていたんですが、日本語が全く分からない欧米人に、日本人が言った言葉・フレーズをリピートしてもらうという実験をした際、意味は分からなくても欧米人は殆ど完璧に日本人が言った「言葉・フレーズ」を、意味は分からなかったでしょうが、「音声」としてリピートできていました。一方同じ実験を今度は立場を代えて行った場合、日本人はうまくリピートできなかったんです。これは、「聞き取れる音の差が欧米人は広く、日本人は狭い」からだそうです。詳しくは忘れちゃいましたが・・・。つまり、欧米人にとっては日本語は分からなくても「音」としてきちんと感知できるのに対し、日本人にとっての英語(及び欧米語など)は、聞き取れない「音」は「雑音」として認識してしまうので、「言語」としてとらえられない・・・。

この部分を克服するにはやはり日ごろから「英語」に慣れることが大事だと思います。多分、もしあなたが海外に行った場合、そしてそこにはあまり日本人がいない場合(ワーホリに人気の国や都市の場合、上記で私がホームシックにかかったような体験は少ないと思います。言葉の壁・文化の壁を感じる前に、”日本人コミュニティー”に入り込めますから。)、この点で不安感が出てくると思います。そこからホームシックに繋がるような・・。また一口に英語と言っても、国々、そして街々でアクセントが全く違います!私がアイルランド南部を旅していた時、その地域では少数ながら日常にケルト語を使う街もあったんです。で、その南部のあるガソリンスタンドでおじいさんに道を尋ねたんですが、全く理解できませんでした・・・。一瞬、「ケルト語?」と思ったんですが、よく聞くと英語・・・。アイルランド人の友達が言っていた、「南部の人たちはまるで歌を歌うように話すよ」というのが頭に浮かびました・・。まさに歌を歌うような、めちゃくちゃ抑揚のある英語・・・。その時にはそういった「言葉の壁・文化の壁」に心くじけるようなことはなく、むしろ「貴重な体験!」と思うポジティブ思考が身についていたので、言っていることはほぼわかりませんでしたが、満面の笑みで「ありがとう!」と言ってガソリンスタンドを後にしました・・。

話が逸れましたが、リスニング力を鍛えるにはやはり日ごろから英語を聞き続けること。今はネットで海外のラジオなども落とせるでしょうし、ポッドキャスト等も利用できるでしょう。
 
また、海外ドラマや映画も良いと思いますが、字幕は出さない方が良いと思います。字幕を出してしまうと、「リスニング」に集中できませんので。

もし可能であれば、今はSkypeやGoogle Messangerなどがありますので、色々な国の人とネットで会話するのが良いと思います。
 
交換条件での友達探しも役に立つと思いますよ。例えば「私は日本語を教えますので、代わりに英語を教えてください。英語での会話力をつけるため、協力してください。」とか。
 
日本語に興味を持っている人たちは世界中に沢山いますので、これは使いようによってはリスニング・スピーキング力強化にかなり役立つと思います。

一口にイギリス英語と言っても、ロンドンのアクセント、リバプールのアクセントなどで違いますし、またアメリカ英語・オーストラリア英語、そしてカナダ英語も違うんですよ。なので、色々な英語になじむためには良いと思います!

 
私は個人的に一番聞き取りが難しい(コミュニケーションがとりづらい)のは、インド人の英語。かなり強いインド人特有のアクセントに、ネイティブも使わないような単語を使ってくるので。。ドバイにいた時にインド人の英語に慣れるまでかなり苦労しました・・・。逆にネイティブ以外で聞き取りやすいのは、私の経験上ドイツ人とかイタリア人とかの英語と、フィリピン人の英語。特にフィリピン人の英語は「癖がない」とよく言われていて、英語圏相手のコールセンターや接客業でよくフィリピン人が雇用されているのを見ました。確かに、彼・彼女らの英語は癖がなくて聞きやすいイメージがあります。。

5. TOEICや英検等は受けない!TOEIC試験や英検そのものを否定するわけではありませんが、「聞く・話す」コミュニケーションツールとしての英語を学ぶには適していない試験だと思います。
TOEICはいまだ日本企業ではその点数が評価されているのかもしれませんが、もうここ10数年ずっと海外ではあまりその評価が高くない試験です。勿論、「読み・書き」に限って言えば、TOEICの点数である程度のレベルを図ることはできると思いますが、例えば「海外のクライアントとビデオミーティングで交渉してほしい」というようなケースでは、TOEICの点数が高いからと言ってそれができるかどうかはわかりません。正直、私はTOEICの点数が高くて且つ英語でのコミュニケーション(聞く・話す)も問題ないって人、今まで会ったことがありません。。そういう人はいっぱいいるでしょうから、単に私がそういう人に会ったことがないってだけかもしれませんけどね。

ただ海外の大学等で留学生に課すテストではTOEFLの方がよく使われていたと思います。もし海外留学(大学等)をお考えであれば、TOEFL試験を受けることを考えた方が良いかもしれませんね。但し、念のために狙っている大学のサイトできちんと確認する事をお勧めします。


6. 間違いを恐れない!これは日本という国の教育水準の高さ、学校教育そして日本人特有の性質も関係するところだと思いますが、「完璧な構文・単語を使ってコミュニケーションを取らないといけない、ネイティブに笑われる」という一種の強迫観念があると思うんです。私はありました。。。これは、「恥の文化」を持つ日本独特のことかもしれませんね。。ただこれも度が過ぎると、「ストレス」になって、そこから「私の英語は拙いからネイティブと話せない!他の人と話せない!」という風に自分を追い込んでしまいます。。私はそれでホームシックになりましたし、私以外にもこの面で「対人(特に対ネイティブ)恐怖症」に近い状態になった人たちを何人も見てきました、海外で。


前にも言いましたが、ネイティブは「言い方」は気にしません、でも「何を言いたいのか・伝えたいのか」は一番気にします。

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私は今でも文法上、構文上、色々な間違いを犯していますよ、仕事上の会話でも。でも誰もそんなところには突っ込みません、だって「伝えたい事」だけはきちんと伝えていますから。


例えば、あなたの会社・学校に「日本語を勉強しているアメリカ人」が来たとします。その方に対してあなたは「完璧な日本語」でのコミュニケーションを求めますか??

 
その方が「日本語のネイティブでない」とわかっている以上、逆に「色々お手伝いしたい、ストレスを解消させたい」という、日本人が得意な「おもてなし」精神が出てきませんか??
同じなんです、海外でも。文法上の間違いがあっても、ネイティブはそこを責めることはしません。それよりも、「あなたが伝えたい事」を一生懸命に聞こうとサポートしてくれます。
これを忘れないようにしてほしいと思います、自分で自分にプレッシャーを与え過ぎないように・・・。



上記はありきたりなアドバイスかもしれませんが、英語学習の参考になればと思います!



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