こちら、本日のGlobal Newsからの記事。

http://globalnews.ca/news/3298775/families-that-sheltered-edward-snowden-seek-refuge-in-canada/?utm_source=GlobalNews&utm_medium=Facebook

元アメリカ合衆国職員のエドワード・スノーデンさんをご存知でしょうか?現在はロシアのどこかで保護されながら暮らしているようですが・・。
 
彼は香港にて、アメリカ国家安全保障局 (NSA) がどうやって個人機密情報を集めたのか、その手口を公開してアメリカ合衆国より逮捕状が出ています。
 
そのスノーデンさんが香港にいて機密情報を暴露した時に、彼を保護していた3家族(フィリピン人親子と2組のスリランカ人家族)が、今カナダに亡命を求めています。

 
理由は、このまま香港で暮らすことに「生命の危機」を覚えたからだそうで、詳しいことは明らかになっていません。

Immigration Minister

(カナダ政府の移民相。彼も確か移民です。Newsサイトより。)


一方この3家族は、「トルドー・カナダ首相の演説を聞いて、カナダへの難民申請を決心した」模様。


多分というより、確信がありますが、今後こういった形で海外からカナダを名指しで難民申請してくる人たちがかなり増えると思います。

 
上記ニュースリンクをクリックしてもらって、一番下のコメントを見ていただければわかるように、「これ以上の難民受け入れ」には消極的・反対な人たちが沢山います。


前々から言っているように、トルドー首相はドイツのメルケルさんや今のヨーロッパの首脳陣、そして全アメリカ大統領のオバマさんのように「人権的」援助を積極的に行う、左派・リベラルな人。
それは悪いことではありませんし、人道的見地に立てば褒められることだと思います。が一方で、彼は「カナダ国民」のことをまず第一に考えなければいけない存在。


今もアメリカ国境から毎日不法入国してくる難民申請者が後を絶ちません。2月にはわかっているだけで約700人近くの難民申請者が不法入国してきたみたいです。

Asylum 01

 
その数は春を向かるにしたがって増え続けることでしょう。一義的にはトランプさんの政策によるものですが、トルドー首相の「難民歓迎」発言も、こういった不法入国並びに今回のケースのようなカナダへの難民希望者増を生んでいると思います。


トルドーさん、カナダ政府は今のところ何の声明も出していませんが、ここは一つの重要なポイントだと思います。
 
左派・リベラル寄りの政権運営を続けていくつもりであれば、多分この3家族の受け入れを発表するでしょう。そうするとますますカナダは「難民希望者の聖地」として、ちょっと前までのドイツのように大量の難民希望者がやってくることになると思います。もう既にそうなっていますけどね。。但し、その分カナダ国民からの支持は下がることになると個人的には考えています。ちょうど、5-10年くらい前までのヨーロッパやアメリカと現在のカナダの状況は似ていると思います。政府首脳がリベラル思想により、「人道上の理由」という大儀名分を振りかざして難民を受け入れる。それに対して国民の不満が爆発(理由は難民のために自分たちの税金が(国内で困っている人たちよりも優先して)使われる、職を失う恐れがある、難民による治安悪化、などなど)して、結果ヨーロッパには支持率の高い右派政党が乱立したり、難民に対する嫌がらせが横行することに。そうして政治の流れが右寄り=国内回帰することになります・・・。


何度も言うように、難民受け入れするならするでかまわないと私は思うんです。

 
但し、それをきちんとカナダ国民に説明すること。毎日増え続ける不法入国者についても、こういった海外からの難民申請者についても、トルドー首相及びカナダ政府がちゃんとした見解・声明を発してはいません。

 
その間、どんどん難民希望者が不法に入国したり、SNSやウェブニュースなどを使って難民受け入れを希望したりしているので、カナダ国民の中には不安に思っている人たちが沢山います。


まずはトルドーさんからきちんと国民向けに、今の「カナダに押し寄せる難民希望者」をどう対応していく予定なのか、しっかり話すべきだと思います。

 
国外的には人気が高いトルドーさんですが、このままでは私は2019年の総選挙ではかなり苦戦すると思います。。


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