今月8日から9日にかけて、ロイター通信とIPSOSと言う会社が合同で行ったカナダの世論調査によりますと、48%もの人たちが、今年から急に増えたアメリカからの不法入国者・難民申請者を「アメリカに送還するべき」と言う意見を持っているようです。その逆は約36%。つまり、カナダ国民の多数派の意見としては、やはりこの急激に増えた不法入国者に不安を覚えているということになります。

またこれと同様に、およそ半数のカナダ人は、この急激に増え続けている不法入国者へのトルドー政権の対応に不満を持っているようです。

Asylum MAR202017 01

(CBC Newsサイトより。逮捕された不法入国者。)

まあ、トルドーさん自身毎回国会でこの件に関して突っ込まれているので、厳しい立場だとは思います。そもそも、前からお伝えしている通り、彼の政権・自由党はリベラル。つまり、移民や難民の積極受け入れを主張する党なんです。野党・保守党はその名の通り保守。。。そもそもこの2つの党では意見が合わないのは当たり前なのですが、今は状況がちょっと特殊で、半数近くの一般市民が不安を抱くほど。トルドーさんは早めに何かしらの対応を取らないと、支持率もどんどん下がっていく恐れが・・。

この調査とは別にロイター通信とIPSOSがアメリカで行った世論調査によると50%のアメリカ人は不法滞在者の強制送還を支持している、とも出ているようです。

下記に今回ロイター通信とIPSOSがカナダで行った世論調査の結果を記しておきますね:

1. 48%のカナダ人は「カナダに暮らす不法滞在者の強制国外退去を支持」している。
2. 48%のカナダ人は不法入国してきた難民申請者をアメリカに強制送還すべき、と思っている。
3. 46%のカナダ人は、不法入国者により身の危険を感じることはないが、41%のカナダ人は身の危険を感じている。
4. 46%のカナダ人はトルドー首相のこの件に対する対応に不満を持っている。これは、1月に同様の調査をした際には59%の人がトルドー首相の対応を指示していたのに比べると10%以上下落している。
5. 不法入国者の強制送還支持者は圧倒的に男性が多く、また中卒・高卒の割合も多く、そして年配で収入が高い人たちの割合も多いようです。


他にもいろいろな情報が出ていましたが、気になったのは上記点です。
カナダの総選挙は再来年・2019年までありませんので、トルドーさんの政権を大きく揺るがすわけではないでしょうが、調査結果が示す通り、カナダ人の不満が少しずつ、でも確実にたまってきています。

私が特に気になったのが、5.。これを見ると、多分低所得者(中卒・高卒)から高所得者まで、現在の状況に不満を持っているということになります。


今も毎日不法入国者は増え続けております。前も言いましたが、現在の状況は、アメリカが抱えていた難民問題をそっくりカナダに丸投げしている状態。
 
それによって、ヨーロッパを目指していた難民希望者もカナダを目指すようになっていると思います。言葉は悪いですが、カナダだけが「貧乏くじを引かされた」形。


本当、早く何かしらの対応を取らないと、先月のケベックシティーの事件と同様、何か事件が起こりそうで怖いです・・・・。


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