日本のニュースでも取り上げられる”ストーカー”事件や殺人事件。
元交際相手・元妻・元夫、もしくは一方的に恋愛感情を持った相手、状況は色々ですが、「身の危険」を感じた人たちはまずは友達、そして警察へ連絡・相談していると思います。


ただ、警察が真剣に事態を受け止めてくれないケースも多く、そこから悲劇が発生する場合もありますよね。
 
警察も多分、毎日多くの相談事が寄せられるから、そして警察官一人一人のスキルがまちまちすぎるから、こういったことが起こるのでしょう・・・。

同じことがここケベック州でも起きたんです。場所はモントリオール市から南東に位置するMont-Saint-Hilaireと言う街。被害者女性・Daphné Boudreaultさん(19歳)の遺体が彼女のアパートで発見されたのは今週水曜日。ナイフなどの鋭利な刃物で刺されたり、殴られたりした跡があったようです。

DAPHNE MAR242017 01

(Daphné Boudreaultさん。ニュースサイトより。)

警察はすぐさま容疑者として元交際相手のAnthony Pratte-Lops(22歳)を逮捕。
彼はまだ何も話していないませんが、第一級殺人の罪に問われています。


問題はDaphnéさんが警察にこの元彼氏に関して身の危険を感じていたことを相談していた点です。
Daphnéさんの同僚によると、地元警察に元彼氏のAnthonyさんのことを相談し、警察はDaphnéさんとAnthonyさんの両者と面談したそうです。が、この同僚によると、警察はDaphnéさんに「警察が何かしらの行動を起こすことはない(面談した結果、その時点での状況では警察が介入することはできない、と言う意味だと思います)」と語ったそうです。


そして最悪の結果を迎えることに・・・・。

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(Daphné Boudreaultさんと元交際相手で容疑者のAnthony Pratte-Lopsさんの写真。CBC Newsサイトより。)

確かに上記で言ったように、警察には毎日沢山の頼み事等が持ち込まれるのかもしれません。
ただ、日本の警察もモントリオールの警察も、こういった事件に直面したのち、必ず「フィードバック」と言うか精査をしてもらいたいと思います。私はこれは「担当した警察官の資質」で起こされた可能性もあると思っているからです。「たまたま」物事を真剣に受け止めてくれなかった警察官が対応したせいで命を落としたとなれば、これはもう警察の過失だと思うんです。すべての警察官がきちんとまともに対応できるように、トレーニングを施す、採用時点でのチェックを強化するなど、やることはたくさんあると思うんです。


亡くなられたDaphnéさんのご冥福をお祈りするとともに、本当にこういったことが世界中で二度と起きないよう、警察関係者はこう言った事件が起きる遠因をきちんと精査して欲しいと思います。



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