今回の舞台はモントリオール国際空港。正式名称をピエール・トルドー・国際空港と言います。今のトルドー首相のお父さんでこちらも元首相のピエール・トルドーさんの偉業をたたえて空港名にしているんです。
で今回もフランス語系のTV局・TVAがスクープした問題は、カナダ時間昨日の火曜日に放送されたもので、「カナダ空港スタッフの中に過激思想を持つものがいて、それらの人たちは空港の制限区域への出入りも可能だった」と言うものです。
具体的には4名、過激思想を持つと思われるスタッフがいて、そのうちの一人はインターネット上で武器等を探していたり、別の人は自身のFacebook上でISISの宣伝を行っていたりと・・。
現在この4名は空港の制限地域への出入りを禁じられていますが、引き続き空港で働いているようなんです。この件について空港関係者は、セキュリティーは万全なので安心して欲しい、と言う風にコメントを出していますが、一方のこのTVA。モントリオール空港のセキュリティーがいかにずさんかを示すVTRを流しておりましたし、いくら空港当局が安心して欲しいと言っても、該当スタッフへの適切な対応も取られていないし、いまだにセキュリティーが穴だらけの状況では安心できない、と言っているみたいです。。
それによりますと、空港スタッフの場合、正規のセキュリティーチェックを受けずに空港内に入ることも可能だし、また制限区域への出入りに必要なバッジやカードなどなくてもその区域に入ることができたり、極めつけは、飛行機のチケットがないにも関わらず、飛行機に搭乗することまでできていました。。
この番組放送終了後にはトルドー首相も飛行機や空港の安全確保のためには全力を挙げる、と言う異例の声明も出しています。たぶん、それだけ反響があって、皆不安な気持ちになっているということですよね・・・。
私は仕事柄よくモントリオール空港を利用していましたし、帰国の際には必ず利用します。
今までそんなにモントリオール空港の警備体制、セキュリティー体制に疑問を持ったことはありませんでしたが、このニュースを見てちょっと怖くなりました・・・。少なくとも、空港で働いている人たち、もしくは重要な施設・区域で働いている人たちのチェック(思想チェックも含めて)はもっと厳しく行うべきだと思います。これは差別とかではなく、「身の安全」を確保するために必要な最低限のチェックだと思います。
本当に怖いニュースでしたが、一方日本でももうちょっとこういう”告発”とか”証明”するようなニュースを作ってもよいのでは?とも思いました。現代はネット社会により、既存メディアの存在意義が問われていますが、こういった”不正を暴く”と言うか、”一般市民の目を覚まさせる”ような案件を掘り起こすことこそ本来のメディアの意味であり、今からの存在意義になってくると思うからです。
いやそれにしても、最近はモントリオール空港はついていないですね、エアカナダ機が引き返したり、こういった告発と言うか不祥事が発覚したりと・・・。とりあえず今年は日本に帰る予定はないので飛行機は乗りませんが、位日にでも早くこの状況が改善されますように・・・。
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