このブログでも度々お伝えしている、3週間前の高速13号線の立ち往生事件。
 
もう3週間前なんですね・・・。あ、と言うことは、私が前職を解雇されてもう(まだ?)3週間経つということにも。
 
うーん、時間が経つのは早いのか遅いのか・・・。


さてこの事件、簡単にもう一度おさらいしますと、3月14日に季節外れの吹雪がモントリオールを襲い、その影響で交通がマヒ状態。さらに警察や関係部署が適切な対応を取らなかったため、高速13号線で車およそ300台が立ち往生し、一昼夜を吹雪の中、車で過ごしたという事件。原因はトラックが高速出口付近で立ち往生し、それを移動できなかったため。この件に関しては警察発表とトラック運転手の供述とが全く違い、いまだに真相は明らかにされておりません。

HGW13 APR052017 02
(当日の写真。CBC Newsサイトより。)

既に被害者たちは集団訴訟を起こしていますが、真相解明までにはまだ時間がかかりそうです。

そんな中、ひとつ明らかになっていたのは、事件当日の高速13号線の管理を担当していたはずの警察官・Michel Lapointeさんが、勤務中であるにもかかわらず、副業である不動産業の手続きのために、勤務時間中に仕事場を抜け出していた、と言うもの。現在Michel Lapointeさんはこの件により停職処分中。まだ彼に最終的にどんなペナルティーが科せらるかは判明しておりません。


この件に関しては、ケベック州の安全担当大臣のMartin Coiteuxさんが、「今後警察官が副業を持つことを禁止する法律の作成を進めていく」と明言しております。まあでもこれは警察官だけでなく、公務員及び「市民の安全に深くかかわる」仕事を持つ人全般に当てはめるべきものだと思います。。


さてそんな中、本日明らかになったのは・・・。
 
これまでケベック州の警察はこの事件当日・翌日のケベック州警察の長、Martin Prud'hommeさんの居所を明らかにすることを拒否していました。まあ、この「拒否する」と言う行動自体で、何かしら「不適切な場所にいた、もしくは何かしら不適切なことを事件の最中に行っていた」と容易に推測はできましたが・・。


なんとこのMartin Prud'hommeさん、まだまだ事件が解決していない翌3/15から休暇でバルバドスに飛び、3/22に帰国するまで一切何の対応も取らなかったんです。いくら事前に予定していた休暇とは言え、守らなければいけない市民が多数困っている、それも警察の行動が適切ではないために起こっていることに関して、責任感が全くない行動ですよねー。


この件に関しても、このMartin Prud'hommeさんは現在調査の対象となっております。
またこれに加えてこのMartin Prud'hommeさんも実は副業を持っていたんですよね、実は。まあ、それも数年前まで、と言う話みたいですが。 


事件の解明が進めば進むほど、警察の「不都合な真実」が出てくる気がします。
なので、冒頭でお話しした、この渋滞を引き起こしたトラックの移動に関しての運転手と警察の供述の違いに関しても、ほとんどの人が「どうせ警察の方が嘘をついている」って思っているみたいです。


警察の威信を著しく失墜させたこの事件、今後どうなることやら・・・・。



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