ここ最近、各地・各国のテロ行為に世界中が揺れております。2016年末から2017年にかけて、ニュース等で報道されたテロ事件だけ見ても:

- 2016/12/19、ドイツの首都・ベルリン中心部のクリスマスマーケットに大型トラックが突入。12人が死亡、48人が負傷。「イスラム国(以下ISIS」)が犯行声明を出す。
- 2016/12/19、トルコの首都・アンカラで開催中の写真展会場で、非番の警察官が駐トルコ・ロシア大使を銃撃して殺害する。
- 2016/12/31、イラクの首都・バグダッドで3件の自爆テロが発生。29人が死亡、50人以上が負傷。「イラク及びレバントのイスラム国(以下ISIL)」が犯行声明を出す。
- 2017/01/01、トルコ西部・イスタンブールで男がナイトクラブ内にて銃を乱射。39人が死亡、69人が負傷。「ISIL」が犯行声明を出す。
- 2017/01/02、イラクの首都・バグダッドの市場で自爆テロ発生。36人が死亡、52人が負傷。「ISIL」が犯行声明を出す。
- 2017/01/07、シリア北西部・アザーズにてタンクローリーが爆発。48人が死亡。
- 2017/01/10、アフガニスタンの首都・カブールにて自爆テロを含む複数のテロが発生。計45人が死亡、92人が負傷。「タリバン」が犯行声明を出す。
- 2017/02/03 フランスの首都・パリのルーブル美術館近くで兵士がナイフで襲われる事件発生。実行犯の男が「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら、警戒中の兵士をナイフで襲った。
- 2017/02/13、パキスタン東部・ラホールにて自爆テロ発生。16人が死亡、80人以上が負傷。「タリバン系組織」が犯行声明を出す。
- 2017/02/16、パキスタン南部・セーワンにて自爆テロ発生。88人が死亡、200人以上が負傷。「ISIL」が犯行声明を出す。
- 2017/03/22、イギリスの首都・ロンドンにて車を使った無差別テロ事件発生。5人が死亡、40人が負傷。犯人はイギリス・ケント出身の52歳ハリド(カーリド)・マスードで、警察により射殺される。
- 2017/04/03、ロシア西部・サンクトペテルブルクの地下鉄にて爆破テロ事件発生。14人が死亡、50人が負傷。ロシア政府は中央アジアの独立派の犯行との見方を示す。
- 2017/04/07、スウェーデンの首都・ストックホルムの繁華街にトラックが突っ込むテロ事件発生。4人が死亡、9人が負傷。スウェーデン当局はウズベキスタン出身の39歳男性の身柄を拘束。


ここに挙げたのは多分ニュースなどで報道されている一部のテロ事件だけで、それ以上にもっと多くのテロ行為が世界中で行われていると思います。
特に政情不安定な中東や南アジア、そしてアフリカなどで。

TERROR APR082017 01


こういった事件を見てみると、私は個人的に特に注意しなければいけない2つの点が見えてくると思うんです。
 
それは「宗教」「移民」。宗教では特にイスラム教がやはりテロ事件の首謀者になっていることが圧倒的に多いです。こういった事実から、悲しいことですが、やはりイスラム教徒(アラブ系)に対する偏見の目がどうしても出てくるんだと思います。
 
少なくとも、欧米や中東以外の国では「イスラム教」は人々に平穏・安らぎをもたらすものではなく、逆に「災い」をもたらすものと言う印象が強く入っていると思います。
 
ここカナダでも今年に入ってイスラム系の国会議員がISLAMOPHOBIA(イスラムに対する漠然として不安)を持つべきではない、イスラム教徒を保護すべきと言う動議を国会に提出して通っております。
でもそういったことをしたところで、世界各国のイスラム教徒の「行為」を見れば、どうしても不安にならざるを得ないと思うんです。これは前にも書きましたが、イスラム教徒をより理解してもらうような行動をしない限り、理由もなくただ「イスラム教徒は守られるべき」だといったところで、非イスラム教徒の人々は益々イスラム教徒に不信の目を向けるだけだと思います。。上記動議でも、この議員さんはあくまでもイスラム教徒は「被害者」だと言っていますが、世界で見ればイスラム教徒は圧倒的にテロ事件の「加害者」です。そういう人たちとは違う、本当のイスラム教徒はそういうことをしない、などの啓もう活動や地元コミュニティーに理解してもらう努力をして初めてその次のステップとしての動議、だったら理解できるんですけどねー。一方的に「被害者」としてふるまう行動、自分たちは悪くないので周りが自分たちに対する対応を変えるべき、と言う態度にカナダ国民の不信感・嫌悪感は高まっている、私は思っています。

TERROR APR082017 03


もう一つは「移民」。特にヨーロッパのテロ事件ではこの移民(不法移民も含めて)が実行犯になっているケースが多いと思うんです。
 
しかも上記と関係しますが、イスラム系の国からの移民・・。


ちょっと今は(と言うよりずいぶん前からですが)、世界的に見て「イスラム系(及びイスラム系移民)」の人々に対する偏見の視線が出てくるのはどうしても仕方ないと思います。
理想で言えば、皆平等に扱われるべきでしょうし、宗教による差別なんて絶対してはいけないと思います。
 
が、やはりどうしても世界的に見てイスラム教徒が起こす事件の数々、イスラム教と言うものに対する世間の理解度の低さを考えると・・・。


これを乗り越えるためには、やはり非イスラム教徒もイスラム教徒は何かを理解するべきでしょうし、またイスラム教徒も被害者意識を持たず、「コミュニティーに受け入れられるよう」努力すべきでしょう。

 
あとは、やはりしっかりと入国チェック・移民や難民の厳格なチェックを行うべきだと思います。

TERROR APR082017 02


もう世界には安全な場所なんてないのかもしれませんね、悲しいことですが・・・。



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