事件は2013年の11月に起こりました。カナダ人女性のAlix Tichelmanさん(当時25歳)は、カリフォルニア州サンノゼにて、当時のGoogleの役員・Forrest Hayesさんとヨットに乗船していました。
そして、このForrest Hayesさん、ヘロインのオーバードーズ(摂取過多)により死亡してしまうんです。このヨットが停泊していたヨットハーバーの監視カメラには、Forrest Hayesさんがオーバードーズで意識不明に陥った後のAlixさんがパニック状態に陥った姿が記録されています。
そして翌2014年、AlixさんはForrest Hayesさんの死亡に関して、ヘロイン使用等の罪で逮捕。今年3月末まで刑務所で罪を償っておりました。
実はこのAlixさん、カリフォルニアの高級コールガールだったんです。そのお客さんの一人がForrest Hayesさん。彼からはたびたび呼び出されていたようなんです。
さて問題はこのAlixさん、カナダ国籍保持者ですが、生まれてからカナダにいた期間はほんの少ししかなく、アメリカ・ジョージア州で育ち、そのままアメリカで働いていたんです。
勿論、合法的に。ニュースによると彼女はアメリカの永住権を持っていたんです。
が、先月末、刑期終了した直後にアメリカの移民局に逮捕され、カナダへ強制送還されたそうなんです・・・・。
これってまあ、当たり前と言えば当たり前かもしれません。いくら人生の大半をアメリカで過ごしたとは言え、彼女の国籍はカナダ。
ただ、トランプ大統領の政策と相まって、カナダ国内では:
「なんで彼女をカナダに送還するの??彼女はアメリカ生活が長いのに。」
「これもトランプ大統領の政策の一つ、罪を犯した移民の強制送還に当たるのでは?」
などなど。。。
ただ同じことは世界各国、カナダでも起こっているんですよね。
不正に取得した永住権ビザを取り上げられて、本国に強制送還された元移民ビザ保持者なんてカナダには沢山いますし。
確かに彼女はカナダ人としてのアイデンティティはあまりなかったかもしれませんが、国籍はカナダ。なので、カナダに強制送還は当たり前だと思います。
逆になんでこれがニュースになっているのか、私にはちょっとわかりませんでした・・・。
でも、永住権(移民)ビザって、取るまでもとても大変ですが、取れたからってそれでおしまい、じゃないんですね、やっぱり。
国によって違いはあると思いますが、カナダの場合は5年ごとの更新もありますし、またこういった犯罪行為や何かしらの不正行為をすればすぐにはく奪・本国へ強制送還されますからね。。。
ちょっと自分のカナダでのステータスを考えさせられる事件でした・・。
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