またまたユナイテッド航空がらみの問題がニュースで流れていました。
今回の事件は例の「引きずり下ろし事件」から間もない時期(1週間も経っていない時期)に起こりました。


場所はユタ州。事の発端は、マイケルさんとその婚約者のアンバーさんが、彼らの結婚式を行うコスタリカに向かう飛行機内(搭乗直後)に起こりました。
 
元々予約していた座席の列にはある男性が体を横にして寝ていた様子。それを見て二人は、「飛行機内も満席ではないし、ちょっと移動しよう」と思い、元々の席から3列前の空いている席に移動しました。

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(マイケルさん。Global Newsより。)

この移動した席も、元々の座席と同じくエコノミークラス。しかも、当日は搭乗客もまばらなので二人は大した問題にはならないだろう、と思っていたようです。


が、すぐにフライトアテンダントが来て「(今座っている座席の)チケットをお持ちですか?」と尋ねられたために状況を説明。
 
また、できるのであれば勿論追加料金分を支払うのでアップグレードしてほしい旨も伝えたそうです。が、フライトアテンダントは二人の要求を拒否。仕方なく二人はフライトアテンダントの指示に従って元の席に戻ろうとしたそうです。

ただ、ユナイテッド航空側の発表では、「二人は勝手に予約した座席より高い座席に居座り、またフライトアテンダントの指示にも従わなかったために、その日の飛行機から降りて翌日のフライトに再予約されました。」とのこと。

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(Global Newsサイトより。) 

実際二人はニュースにて、当日の飛行機を降りた、と述べています。ただしその理由は、つい先日の飛行機引きずりおろし事件が念頭にあり、「強硬な対応を取られる」ことに危機感を感じていたからだそうです。


さて、この事件、どちらが正しいのかはわかりませんが、双方ともに問題はあるかもしれません。
ただし、昔からそして昨今の報道によりユナイテッド航空のサービスレベルの低さ・お粗末さが世界中に知れ渡っている以上、これはユナイテッド航空の対応の悪さ、と言う理解が広まりそうですね。
確かにこの二人が席を勝手に移動したのは悪いと思いますが、ではフライトアテンダントは元々この2名が座る予定の席に寝ていた男性への注意等は行ったんでしょうかね??そこが一番大事な点だと思うんですけど・・・。


今後もこういった、ユナイテッド航空を非難する記事が出てきそうですが、はっきりって自業自得だと思います。

 
今ほかの航空会社はCM等でユナイテッドとは違うという点をアピールしています、ユナイテッドのシェアを奪うために・・・。


前にも当ブログで書きましたが、アメリカの空にはたくさんの競合他社が存在します。ユナイテッド航空がなくなったところで、大きな混乱はないでしょう、雇用とか経済的なもの以外では。
 
逆に今回の件は、ほかの航空会社にとって「反面教師」となったと思いますし、「サービス意識・お客様志向」がどれだけ大切なのか、アメリカ企業も理解したことでしょう。


そういった問題提起を結果的にはした形になったユナイテッド航空。その他諸々の問題点も今後提供・紹介してくれるのでしょうが、それで世界中の航空会社の対応が改善されれば、と思います。
そしてその役割を終えたユナイテッド航空は早めに姿を消すことも十分考えられます・・・。


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