これはまだ初期情報なので、その後詳しい情報がまた伝わってくると思いますが、イギリスのメイ首相はイギリス議会(下院議会)の解散総選挙を6/8に行いたい旨を発表しております。イギリスの法律では、今後2020年までは総選挙は行えないんだそうです。

MAY APR182017 01
(イギリス・メイ首相。The Global and Mailサイトより。)

ただし、議会の2/3の賛成があれば話は別。この件に関しては野党の労働党や自由民主党もメイ首相の発表を支持していますので、総選挙になる可能性が高いですね。。


イギリスのThe Global and Mail紙によると、メイ首相率いる保守党は最近行われた補欠選挙でも勝利を収めるなど、支持率は高いようなんです。ただ、Brexit(イギリスのEU離脱)を進める作業に着手しても野党の反対で遅々として進まない・・・。なので、総選挙で真意を問いつつ、また次回選挙までの2年間はBrexitを進めることを邪魔されないように、と言う趣旨での解散総選挙みたいです。


ただ、これってどうなんですかね?イギリス国民はすでに去年意志を表示しています。
それを1年経たずに再度政治により意思表示を求められるって・・・。私には”政治(家)の怠慢”にしか見えません。もしこの総選挙でイギリスのEU残留を押す政党が勝利した場合、どうするんですか??


イギリス国民の間の軋轢・対立は激化するだけで、政治は火に油を注いだだけになります。
もう既に政治家なんて見限っているでしょうが、それでもさらに政治に対しての不信感が増大するだけだと思います。せっかく大きな対立を招いてまでイギリス国民が答えを出したのに、政治家がそれを無効にするようなやり方はおかしいと思いますよ。これはメイ首相率いる保守党にも野党の労働党、その他政党全ての責任だと思います。


一方EU側にしてみても、どっちつかずのイギリスを信用することはできなくなると思います。また何かの拍子でEU離脱・EU残留と、コロコロ意見を変える国なんて、国際社会で信用されると思っているんでしょうか??


私は今回の件は、やってはいけないことをしてしまったなー、って思っています。
政権政党・野党ともに政治家としての能力がないために事態を進められず、結果その責任をまたもや国民に押し付ける。。。であれば、既存政党・既存政治家なんていらないんじゃないんですかね??


せっかく大きな対立を超えて、少しずつ未来志向で動き出していたイギリス。今回の総選挙により、また国内の対立が激化し、混迷を深めるだけだと思います。少なくとも、どの政党が勝ったとしても、今回のこの総選挙に賛成した人が時期イギリス首相にならないように祈ります。だって、そういう人はまた自分たちの都合よく物事が進まなくなると責任をイギリス国民に押し付けるでしょうから・・・・。



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