サウジアラビアでは、女性は夫以外の男性と公の場で席を同じくしない、タクシーにも乗れない、車も運転できないなど、「性差別」が世界で最悪の国の一つでもあります。以前ドバイで働いていた際、ちょうどオリンピックのサッカーの予選がサウジアラビアであって、日本代表がドバイでミニ・キャンプを張り、サウジアラビアに乗り込む、と言う日程の担当をしたことがあります。


その際、日本から代表チームに同行していたスポーツ紙の女性記者のためにアバヤなどの民族衣装を買いに行った覚えがあります。サウジアラビアではイスラム教徒であろうがなかろうか、女性はみな、公の場では肌や顔の露出を抑えないといけないからです。

SaudiArabia APR252017 01
(INDEPENDENT紙より。)

そんな国が国連の「女性の権利」を考える委員会の委員に??委員は全部で45か国選ばれるそうですが、この国が選ばれたわけは何でしょうか・・・・。少なくとも、4つのヨーロッパの国がサウジアラビアに投票した模様。これでサウジアラビアは少なくとも4年間はこの委員会の委員となります。


サウジアラビアは2015年の男女の機会均等レポートにおいて、145か国中134位と下位に位置し、上記で述べたように女性が車の運転ができない・運転免許証の取得ができない、世界でただ一つの国です。


既にサウジアラビアは国連の人権委員会の委員にも選ばれております。。


国連って、何の役に立つのでしょう?何の意味があるんでしょう?
これは、各国がサウジアラビアに「金で買われた」ことを端的に示している例だと思いますし、ネット上でもサウジアラビアに対して、そして国連に対しての非難が集中しております。


国連の活動を監視している団体の幹部によると、今回の決定はまるで「放火犯に消防署スタッフをお願いするようなもの」だそうです。。言いえて妙。。。


もう国連などの過去の権威はただただ「老害」でしかないのでしょうね・・・。





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