本日のCBC Newsによりますと、モントリオール市内のレッカー業界において、犯罪集団と結びついた業者が多数いた、と言うレポートがありました。
レッカー車の所有者大勢が証言したところによりますと、モントリオール市内の犯罪組織と思われる集団、ヘルズ・エンジェルやマフィア、ストリートギャングなどがレッカー業界、レッカー会社に深く関与していた模様。
あるレッカー会社の社長の証言によりますと、彼が営業している・テリトリーとしている地域で今後も問題なく営業を続けるためと言うことで、毎週$500 - $700 (約4-5万円)をヘルズ・エンジェルズのメンバーに手渡していたそうです。
そうすることで、ヘルズ・エンジェルがこの地域に同業他社が進出できないようにしたり、同業他社がいた場合は営業できなくするよう脅したりして、彼の会社の利益確保に協力していたみたいなんです。
もしこのショバ代のような要求を断ったら、事業の営業ができなくなるような脅し、脅迫が行われていたことでしょうね・・。
このレポートによると、こういった犯罪集団は自分たちの素性を隠そうともせず、堂々と自分がいる組織を前面に出してこういったお金の要求や脅しを行っていたようです・・・。また、こういった犯罪組織と手を結んだ業者が多く、彼らは「自分たちのバックには犯罪組織がいる」ことをあまり隠そうともしないようです。
怖いですねー。。。
一昔前の日本のヤクザのお仕事みたいですよね。
ただ日本の場合も今はそういった「ショバ代」的なことは法律で禁止されていますし、裏ではまだ行っているでしょうが、数は減ってきていると思うんです。
こちらでは逆にこういったことがまだまだまかり通っている印象を受けます。。。
モントリオール市の市長・Denis Coderreさんもこの事態を重く見ており、すでに色々と手を打っている模様。
そのうちの一つとして、レッカー車の管理を市のタクシーなどの管理をする部署から警察に移しました。まあ、去年1年間で、レッカー業界においてのこの手の組織犯罪、お金の無心、脅迫などで13名も逮捕者を出しているので、もっともっと厳しい対応をしても良いと思うんですけどね。
市議会の野党も、もっと厳しい対応を取るように、厳格なルールを設定するように市長に要求しています。
また、上記のように犯罪集団と結びついて利益を得ていた会社は市発注の仕事への入札参加を向こう5年間禁止する、などの罰則を与える予定ですが、レポートでは「罰則を与えても、すぐに会社の名義人変更をして新しい会社を発足させて、以前と同じように営業を続けるだろう」と警告しています。
私はあまりモントリオールの繁華街・中心地に行かないのでこういった犯罪組織や犯罪関係のお話にいまいちピンとこないところもありますが、それでもやはり怖さは感じます・・・。
こういった犯罪集団が一掃されるよう、市政府・警察には頑張っていただきたいものです・・・。
(当ブログ記事内で使用している写真・画像等は、特に出典の明記がない限り、著作権フリーの画像及び私が撮影したものを使用しております。)
コメント