本日5/22はカナダの祝日。正確には、各州で定められている「州の祝日」であり、ノバ・スコシア州とヌナブト準州以外のカナダの全州で祝日となっています。


元々祝日って、どこの国でも「歴史的」に重要だった日を記念して制定されていると思うんです。それが祝日ではない場合もありますし、また日本のように「各季節の変わり目」と言う、風流な祝日もありますが、まあたいていは歴史上の事件・偉業、または歴史上の人物の生誕・死去に伴う日であったり。


本日5/22も実は「歴史的」な日なんですが、それがケベック州とその他の州では全く内容が異なるんです。


ケベック州以外の州では、本日は「Victoria Day(ヴィクトリア・デイ)」と言って、カナダの旧宗主国であるイギリスのヴィクトリア女王(1819 - 1901)の誕生日を祝う日なんです。このヴィクトリア女王の治世時には、イギリスはその領土を拡大。それも影響してでしょうが、ただカナダでのこの日って、実はコロコロその祝日の形態が変わっているんです。

Queen Victoria MAY222017 01
(ヴィクトリア女王。timeanddate.comより。)

元々、上記ヴィクトリア女王が生まれる前から、カナダでは統治している王・女王の誕生日を祝日として祝う形態にありました。これは日本の天皇誕生日と一緒ですね。なので、5/22もヴィクトリア女王の誕生日として祝っておりましたが、彼女が亡くなった1901年以降も引き続き「Empire Day(帝国の日?)」として祝日のままだったんです。

その後紆余曲折あって、ビクトリア女王の誕生日→帝国の日→イギリス連邦の日(Commonwealth Day)と変遷し、現在の「ビクトリア・デイ」に落ち着いたのは1958年のことなんです。まあとにかく、「イギリス連邦」に関係する名前がずーっと付けられていたんですね。



一方ケベック州では本日はNational Patriots’ Day (Journée nationale des patriotes)=愛国者の日と呼ばれます。

Patriot Quebec MAY222017 01
(ケベック州の州旗。timeanddate.comより。)

これは1837年-1838年にかけて、当時ケベック州を支配していたイギリスに対する抗議・民主的独立運動を行った日を記念して制定されたもの。上記ヴィクトリア・デイとは対照的にこちらは「イギリス連邦」に対する抗議行動を記念した祝日なんです。


まあ、ケベック州はその成り立ちからずーっとイギリスとは敵対していた地域ですので、こういった祝日もあるのは不思議ではありませんが、同じ日に祝日が設定されていて、しかもその内容が全く異なる・両極端と言うのは意外と言うか、面白いものですねー。ちなみに下の旗と上記のケベック州旗は、本日よくケベック州内で見られるものとなります。

Patriot Quebec MAY222017 02
(この緑・白・赤の旗が1830年代の反イギリス当地の際によく使われていたそうです。歴史関連サイトより。)

今日はちょっと”話のネタ”になりそうなお話でした!


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