一昨日のブログでもお伝えした通り、昨日はケベック州の祝日・La Fête nationale。
この祝日を祝って、花火が上がったり、モントリオール市内ではパレードが行われたりしました。
が、そのパレードで問題?が・・・。詳しくは以下のビデオをご覧ください。
http://www.cbc.ca/player/play/975417411984/
モントリオール市内でも1,2位を争うメイン通りのSt.Denis。そこで行われたパレードが問題視されているんです。
そのパレードでは大きな台車が使われ、その上に歌手とピアニスト、そしてボードには「昔、昔のケベック州は・・・」と言うフレーズが。
そしてその台車の周りを沢山の白人が練り歩き。。。問題は、この台車を押している4名が全てアフリカ系(黒人)だということ。
ちょっと過剰反応かな?と言う気はしますが、この画像・映像がFacebook等にアップされ、あっという間に拡散。
「昔、昔のケベック州は・・・」と言うフレーズとともに「これは人種差別だ!」と言う非難が巻き起こっているんです。
ただこのパレードの主催者の発表では、この台車を押しているのは高校生のボランティア。
押す生徒さんはランダムに抽選されたとのことなんです。加えて、この高校の先生も「生徒たちはみなこのパレードに参加したかった。パレード自体ではなく、肌の色が問題になったのは残念。」と言うコメントを出しています。
確かに過剰反応かもしれませんが、主催者側・学校側ともに大人としての「配慮」には欠けていたと思います。
台車を押す生徒さんが全てアフリカ系で、その上に白人の歌手とピアニストが乗って悠々と演奏している・歌っている、そしてその周りを楽しそうに白人が歩き回っている・・・。想像するだけでも「問題」になりそうという意識はなかったんですかね??
ここから見えることは、やはり白人層は潜在的に「自分たちは選ばれている・優れている」と言う白人優越思想があるのかな?と言う点です。
なので、こういった配慮ができない、もっと言えば、「何が悪いのか理解できない」のではないのかな?っていう気がするんです。
まあ、このパレードに参加した高校生の皆さんが楽しんでいたのならばそれでOKだと思いますが、こういったことを事前に感知・察知できないような鈍感な行政・主催者が多すぎると思います。それでカナダを「多様性の国」と言うのはちょっとおこがましいかも・・・。
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