先週のブログでしたか、UBERがロンドン市から免許更新しない旨を通告された件をお話ししたのは。
その際、モントリオールでも新たにUBER向けのルールが適用された、というお話をしました。
具体的にはUBERドライバーは35時間の講習を受けること、UBERドライバーを採用する際はモントリオール警察による犯罪歴チェックを義務付けること、またUBERドライバーが使用する車は1年毎にチェックをすること、など。
元々UBERとケベック州政府との間で合意していた運行契約では、例えばドライバーの講習時間は20時間となっていましたが、やはり昨今のUBERドライバーの事件が影響しているんでしょうね、こういう風に厳格になっています。
それに対して本日、UBER QUEBECのゼネラルマネージャーである、Jean-Nicolas Guillemetteさんがコメントを発表し、ケベック州政府が元々UBERと合意していた内容に戻さない限り(つまり上記の追加の規制を撤回しない限り)、来月10月14日以降、ケベック州でのUBERの運行を停止する、といわば脅しをかけてきました。
これにさっそく反応したのがモントリオール市長のDenis Coderreさん。
昨日のブログでもお伝えした通り、モントリオール市長選を再来月に控え、再選を目指すDenis Coderreさん。
このUBERからの脅しに対して毅然とした態度で、「嫌ならケベックから出ていけばよい。私は全然気にしない。たった15時間の講習、しかもオンラインでも受けれるし、また2時間ずつとか割り振りもできるのに、それすらできないというのは納得いかないし、何より脅しを使うのはおかしい。」と。
こちらはそのDenis Coderreさんの対応の一部です。
https://www.facebook.com/CBCMontreal/videos/10155145200831298/
私は個人的にはUBERは利用しないので、いなくなっても全然問題ありません。
これによってタクシードライバーさんがようやく笑顔になれるでしょうね。ただ、やっぱり今回の件を踏まえて、タクシーももう少し料金を安くするとかしてほしいですけどね。
ただ今回の件、ビジネス的に言ってもはっきりって「下手打った」なーって感じました。
ある意味「ケンカを売った」形になりましたから。これって勝算があってやったんですかね?
いま世界中でUBERを取り巻く環境はかなり厳しい状況です。そのうえでこのような対応を取ると、他の都市でもUBERに対して厳しい対応を取るようになるかもしれませんので、逆効果だと思います・・・。そこすら読めなかった人がゼネラルマネージャーしていたんでしょうかね?そうだとすると深刻な人材不足=もう企業として下り坂・・・・・。
コメントを見ると、UBERに好意的な人もいれば、UBERに否定的な人もいて様々。なので余計、今回のUBERの態度は間違っていたなーって思うんです。だってこんな脅しをしたら、中立の立場の人でも感情的にUBER反対に回るでしょうから・・。
本当、この会社がなくなる道筋が少しずつですが確実に作られて行っていますね・・・。
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