カタルーニャ地方の独立問題、泥沼化しそうですねー。
カタルーニャ地方側・スペイン政府側、どちらも一歩も引かない感じです。まあ、最初のカタルーニャ地方での独立投票の時点から、スペイン政府はその投票を認めないって言っていましたし、なるべくしてなった「泥沼化」って感じもします。


この問題に早速カナダのトルドー首相がコメント。カナダは「一つのスペインを支持する。早急に話し合いで解決してほしい。」とのコメントを出しました、しかもケベック州で。

Trudeau OCT272017 01
(コメントを発表するトルドー首相。CBC Newsサイトより。)

まあ今のケベック州は独立問題なんてほぼない、独立志向の人たちは年々減ってきている(カナダ政府の計画通りです、移民を増やしてケベック人の絶対数を減らすという。)ので、独立危機はカナダ政府は抱いていませんでしょうが、でも場所が場所ですからねー。トルドーさんももうちょっと選んで、オタワとかトロントとかで談話発表すればよかったのに、タイミングが悪かったですね。


ただ、コメントの内容がスペイン政府寄りっていうのもちょっと気になりました。
この問題はスペインの「国内」問題っていう認識からなのでしょうし、同じ国を背負うものとしてスペイン政府を支持するっていう意味を込めたんでしょうけど、一方のカタルーニャ地方側からすれば、トルドーさんの発言は「内政干渉・余計なお世話」って感じになりますよね。。。


一国の首相って色々大変だと思いますが、一方では「個人の価値観」を尊重しろっていう風に言ったり、他方では「国のルールには従え」って言ったり、沢山矛盾することが常にあって、カジ取りが難しいんでしょうが、揚げ足を取られないようにしてほしいですねー!


さてカタルーニャ地方。今後どうなるでしょうかね。
私はこのまま緊張状態、もしくは小さな小競り合いがある程度続くような気がします。スペイン政府もそうですが、周りの国々や自国で独立問題を抱えているところは対応・発言に注意しないと、第二・第三の「カタルーニャ」が自国で発生しないとも限りませんしね。多分、大きな勢力にはならないでしょうが、ケベック州の独立派も刺激を受けたと思いますし。


この問題、今後も国際社会が注目していくことでしょうねー。

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