この条例がケベック州議会で通過して以来、色々と物議を醸しだしておりますが、「安全性・セキュリティー面」のことを考慮すると、私は大賛成ですし、ケベック州内の人たちの実に4人に3人も賛成しているという調査結果が出ておりました。
更にその調査によると、カナダの他の州でもこの「Face Covering」禁止条例に関して、調査したほぼすべての州で60%を超える人たちが支持している、と言う結果が。これを見てもらうとわかる通り、一般人が危機感を覚えているのは「顔も見えない”誰か”」が、公共の場でサービスを受けたり、また自身がサービスを受ける場合。それは当然だと思います。その”当然”な反応がこの調査によって明らかになったんだと思います。
これは別にイスラム教徒を狙い撃ちにしているわけではありません、私が思うに。
ただ、イスラムの「習慣」と被っている部分があるというだけで、ただそれだけの理由でイスラム教徒だけ「特別扱い」する方がおかしな話ではないですか??
例えば、運転免許証の更新などの時、顔を確認せずにどうやって「本人確認」ができるんですか?
お医者さんなどでお話を伺うとき、また貯蓄などのお話を受ける際、相手の顔が見えなくて不安になりませんか?後で問題を起こした場合、どうやって「その人」を特定・証明できるんですか?
こういうケースを想定した場合、やはりセキュリティー面・安全面で今回の条例は必要だと思います。
それを、薄っぺらな浅はかな知識のみで反対する人たちは、上記ケースにどう対応するのかをまずは教えてほしいです。また、自分が同じ状況になった場合も絶対に文句を言わないっていう覚悟があってのことでしょうか?私はただ単に「上っ面しか見ていない、ナルシスト的な左翼」の人たちが反対しているのかなー?って、個人的には思っています。
その典型例がトルドー首相。彼も真っ先に懸念・反対を表明しましたよね。
でも他の州でも支持が広がる中、彼も安易に反対したことに対して、どう対応していくんでしょうかね??
まあ元々Liberal Partyなので、左側と言えば左側ですが、でもこのケベック州議会で法案を通した議会多数派・州政府も同じくLiberal Partyなんですよ??
うーん、そうなると私の個人的な上記感想も実は見当はずれなのかも・・。もう右とか左って関係ないのかもしれませんね。
ま、とにかく、この件はこれからもカナダ国内で広く議論されていくことでしょうが、この条例を推奨する理由は上記のようにあっても、廃止する理由は「イスラム教徒」と言う特定宗教の事情以外にはなさそうに思うので、廃止には至らないのでは?と個人的には思っています。
さて、どうなることでしょうね。。
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実際に中東でも飛行機の乗り降りの際などでは、顔の覆いを一時的に外して居ます。
http://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/SATOKOandNADA/0014.html
公の建物でのセキュリティが心配であれば入場する際に、一時的に外して貰えばいいだけです。
反対に心配なのは、公園やスーパーなどのセキュリティチェックが甘い、かつ不特定多数の人々があるまる場所です。しかしこの条例では禁止されていません。矛盾しています。
やはり素直にケベックをイスラム化して欲しくないといえば良かったと私は考えています。どう考えてもカナダという国が多文化主義を貫いている以上、禁止はおかしいと思います。