性の多様性が叫ばれて結構立つと思いますが、現在ではその多様性が若年層から起こることも想定された取り組みも沢山あります。例えば学校など。中学生・高校生くらいになると子供とも大人とも言えない、ちょうど中間のような存在。なので、子供らしい残酷な一面も、大人らしい理解力のある一面も持っていると思うんです。


ですので、国を問わずにこの年代の教育って大変なんでしょうが・・・。

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(若年層の性の多様性においては親のサポートは絶対不可欠。CBC Newsサイトより。)

さてモントリオールではこのほど、学校内での「性の多様性」におけるガイドラインを発表しました。これは学校内での性の多様性による差別撲滅に取り組む一方、それを助長しないような方針を示しています。私は教育関係者ではないのでわからない部分もありますが、このガイドラインでは例えば:

1. 性の違いによる教育・学習の差別化を減らす。例えば、男の子だけの授業、女の子だけの授業、と言うものでしょうかね?
2. 学校内における”呼び名”は、生徒が呼ばれたい名前にする。
3. トイレや着替えなどは自分の好きなほう(男の子用・女の子用)を使っても良い。

等がありました。


差別廃止に取り組む姿勢としては素晴らしいものがあると思いますが、例えば性教育の現場ではどうするのか、と言うようなまだまだ考えないといけない面もあると思います。それでも、こういったガイドラインを出したことは良いことだと思います。ただし、です。学校によってはこのガイドラインを受け入れないところもあるそうです。


確かにこういった問題は今の時点では思想的な嗜好も絡んできていますし、親の教育・影響と言うものもあると思います。なので、いわゆる「保守的」な家庭や学校では受け入れは難しいかもしれません。

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(このガイドラインで救われる生徒さんも沢山いることでしょう。CBC Newsサイトより。)

日本ではここまではまだまだ進んでいないと思います、と言うのは「大人」の社会でも性の多様性の取り組みがかなり遅れていると思うから。実際、私が今まで働いてきたモントリオールの会社では、結構いましたよ、ゲイであったりトランスジェンダーであったり。でも会社のカルチャーもあると思いますが、私もすんなりと受け入れられましたし、それが当たり前っていう感じでした。今の会社でもそうです。そういった「下地」がまだできていない日本ではこういったガイドラインや議論はまだ早すぎるかもしれません。


が、まずは下地から作っていく方が良いと思います。だって日本でも性の多様性の波は確実に大きくなってきているでしょうから。








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