これは先週、スイスはダボスの世界経済フォーラムにトルドー首相が出席した際に発表したもの。
このフォーラムではタリバンの被害にあいながら、世界的に女性の教育等の提言を行っていて、且つカナダの栄誉市民を授与されたMalaya Yousafzaiさんと一緒でした。ちなみに彼女、ノーベル平和賞の受賞者でもあります。

Trudeau JAN282018 01
(ダボスにて資金援助を発表するトルドー首相。Global Newsサイトより。)

この発表によると、カナダは発展途上国への教育支援、及び女性の教育支援等に約$1億8000万(約80-90億円)を支援すると約束。それは良いことだと思います。やっぱり日本と含めて先進国が発展途上国への支援を行うというのは「義務」に近いものがありますから。また、トルドーさんとしては、今年6月にケベック州はCharlevoixで行われるG7での発言権、特に自身の得意分野であるリベラルな案件、を増しておこうという狙いなのかも。

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(Malaya Yousafzaiさん。Global Newsサイトより。)

ただやっぱりこの件、カナダ国内の一般市民の反発は大きく、このニュースがネットで配信されると同時に沢山の反論が。いつものように、国内の貧困層の救援、またカナダの税金がカナダ国外で多く使われることへの不満などなどが。まあそれも一理ありますし、何度も言いますように、トルドーさんは国内問題よりも国外問題、特に「左派・リベラル」が得意とする教育・弱者救済・移民等に過度にのめりこんでいる気がします。国際的な評判だけを気にしている行動、と言い換えても良いかも。


さあこれが今後どのような影響をカナダ国内に与えるのか、ちょっと見ものですね。
カナダ国民もこのプラン自体は良いことだとわかっていると思いますが、まず何よりも「足元」をしっかりして、地に足をつけていない状態で他に目を向けるのはいかがなものか、と言う気持ちなんだと思います。ただその声がトルドーさんにはほとんど聞こえていないみたいで・・。


トルドーさんの政権はあと2年ほど続きますが、その後はどうなるでしょうかね。隣国アメリカでトランプ大統領を誕生させた、いわゆる「見えないアメリカ人の声」「公には声を上げないマジョリティー」がカナダでも起こるかもしれませんね。






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