ケベック州にある、Université Laval。ちょっとややこしいんですが、私の住んでいるラバル(Laval)ではなく、3時間ほど離れたケベック州の州都・ケベックシティにある大学なんです。

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(問題のラバル大学。CBC Newsサイトより。)

その大学で、なんと2009年から現在までおよそ10年間、この大学での求人募集に応募してきた人たちに以下のような質問をしていたそうなんです!:

- HIVの感染テストを受けたことがあるか
- 癌治療を受けたことがあるか
- 近親者の死因を挙げてください
- 精神科に通院したことはあるか
- 直近の生理日はいつか
- 婦人科検診を受けたことがあるか
- 過去に妊娠、及び堕胎をした経験があるか


などなど、およそ40項目にわたる行き過ぎた質問があったそうです、しかも10年以上も。
この大学の人事担当者によると、仕事の内容によっては労働環境がその人に合わない場合もあるからこういった質問が必要だった、と釈明していますが、近親者の死因とか直近の生理日が何の判断に役立つんでしょうか?安っぽい言い訳にしか聞こえませんね。


この問題、地元のメディアにより発覚したんですが、大学と言ういわゆる「安定就職先」においてこういった質問があったというのは驚きです。応募者はみなこういった大企業・安定企業で働きたいので、こういうプライベートな質問や仕事と関係ない質問にも答えていたはず。これって規模の大きな「パワハラ・セクハラ」に当たると思います。


大学側では今年1月からはこのような質問はしていない、と言っていますが当然ですよね。まあ、何かしらの罰則及び警告を州政府はこの大学に与えるべきでしょう。だって、「学問」を専門にする場所で「差別を助長する」ようなことが起きていたことは大問題だと思いますから。。。さてこの件も今後どうなっていくでしょうかねー。私は過去この大学の求人に応募したけど採用されなかった人たちが訴えを起こす気がします、セクハラ・パワハラ及び差別と言うことで・・。






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