ケベック州と言うのはやはり特殊な州で、色々とカナダの他の州にはないルールがあるんです。
例えば、ビジネス拠点(オフィスなど)において、従業員が一定数を超えると、その従業員の半数はフランス語を話せないといけない、オフィス内のPCのキーボードはフランス語表記出ないといけない、オフィス内の張り紙等はまずフランス語で書かれていないといけない、などなど・・・。これもフランス語文化ほど政策の一つですね。


また他には(これはカナダの他の州と同じだと思います)、従業員数が一定数を超えた場合、従業員全体に占める女性の割合、ネイティブの割合、身体に障害のある人の割合、少数民族の割合、などで一定数をクリアしなければいけないんです。これは雇用機会の均等、差別の撤廃を意識したルールで、こういったルールを管理・徹底させているのがこの人権委員会なんです。


ちなみにカナダでは日本人も「少数民族(Visible Minor)」に入っています。なので私はいつも求人に応募する際はこの項目にチェックを入れています。


さてそんなケベック州の人権委員会、the Center for Research-Action on Race Relations (CRARR)と言う団体の告発によりますと、人権委員会のSenior Managementチーム、日本で言う上級マネジメントチームにおいて、その構成員の殆どが「白人・フランス語話者」で、雇用機会均等・人種等による差別の禁止を掲げている人権委員会にふさわしくない、という批判が出ています。

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(今回の告発を行ったCRARRのFoさん。CBC Newsサイトより。)

一応、この人権委員会の委員長はTamara Thermitusさんと言う、アフリカ系の女性なんですが、現在彼女は病気療養で休職中。で、残った委員会委員のうち1名が少数民族出身で残りが「白人・フランス語話者」だそう。

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(病気療養中のTamara Thermitusさん。CBC Newsサイトより。)

こんな偏った人たちで何を監視・管理できるんですかね?
「白人・フランス語話者」が感じる差別のポイントなどと、女性・少数民族・身体が不自由な方などが感じる差別のポイントは違うと思いますし、なので「多様な面からのアプローチ」と言う意味も含めて、且つ同じ理屈によって各企業にルールを徹底させているはずのこの人権委員会。その大元が「特定の人種・特定の言語話者のみで構成」されているのは問題だと思いますよ。


だって私なら、「自分達自身こそ多様性に対応していない、特定人種のみでしか構成されていないグループのくせに、他のグループに文句を言う権利があるのか?」って思ってしまいますから。


しかもこの人権委員会からCBCニュースに当てた声明によると、どうもこの構成比を改善する気はないみたい。上級マネジメントのメンバーは白人・フランス語話者が多いが、その他の委員は多様性を持っている、とか言っているし。じゃあ、この上級マネジメントメンバーに裁量を与えないようにしてほしいです。裁量権があるところが偏った人種・話者になっているのが問題なのに・・・。


そんな委員会に文句を言われる筋合いはないっていう反発が今後増えるような気がします・・・。






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