最近のブログはちょっとスポーツ関連のモノが続いて申し訳ないのですが・・・。
やはりオリンピック関連での話題が多いですからねー。。


さて本日の話題。カナダホッケー協会は今回のオリンピックを通じて、オリンピック競技を放映するテレビ番組においてアナウンサーやコメンテーターが選手の名前を「フランス語」読みすることを禁止しました。協会側の説明によると、「選手の名前は彼・彼女らが日常生活で呼ばれている発音で呼ばれるべき」と言うことですが、でも選手の中には「そんなことは協会に頼んだ覚えはない」と言う人も。

HC FEB242018 01
(選手自体が今回の措置を本当に望んだんでしょうか?? CBC Newsサイトより。)

これにはケベック州首相のCouillardさん、ケベック州選出の国会議員、政党は一斉に猛反発フランス語文化を侮辱しているとしてカナダホッケー協会を激しく非難しています。更に、フランス語って実はオリンピックでは公式言語って知っていました?オリンピックだけではなく、例えば国連などの国際的な場ではフランス語って結構「公式言語」になっているんですよね。それを否定するような今回の措置。反発が大きいのは理解できますし、そもそもこんな事態になるって予想していなったんですかね、協会側は。だとしたら、言語以前に「考えの足らない幼稚な」人達で運営しているんでしょうね、この協会。


まあカナダ自体、英語圏の人たちとフランス語圏の人たちの言語による争いと言うか衝突はずっとあります。英語圏の人にしてみれば、フランス語圏の人たちは極度に優遇されていると感じ、逆にフランス語圏の人たちは差別を受けていると感じている・・・。


なのでこの問題も受け取り側は様々。英語圏の人たちはこの件がなぜ問題になるのか理解できない、フランス語圏の人たちこそ英語圏の人たちを馬鹿にしている、と言う人たちもいますし。

HC FEB242018 02
(この件ではカナダ連邦政府・遺産等を担当する大臣も驚いたとのコメントを発表。CBC Newsサイトより。)

なかなか根の深い問題ですが、少なくともカナダホッケー協会は波風を絶たせるような今回の発表はすべきではなかったと思います。もう少しやりようがあったのではないですかね??なんか、ただただ英語圏vsフランス語圏の対立をあおるだけ、政治問題化させるだけの愚策と言うか愚かなアナウンスだったと思います・・。





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