ケベック州のある法律事務所で、弁護士を目指して働いている女性。
彼女が仕事を始めてからの数か月間はラマダンの時期に当たっていました、そう彼女はイスラム教徒なんです。ただ彼女は自身がイスラム教徒であることを雇い主には告げていません、イスラム教徒に対する偏見を恐れて。


記事によると彼女は仕事を得るまでに色々と差別・偏見にあったみたいで、「君がイスラム教徒だとわかっていたら雇わなかっただろうね。」と言われたことも。確かにこれはちょっとひどいかも。


また、記事によれば就職活動の際の履歴書(CV)においても、名前の時点で差別が入っているんだそうです。例えば、Richardと言う人の履歴書とRodriguezと言う人の履歴書では、受け手側がもうその時点で「区別」をしているんだそうです。勿論、全ての会社がそうだとは言いません。ただそういう傾向がある、と記事では言っています。


確かにそれはそうかも。名前の時点でわかりますからね。例えば、南米からの人、南アジア(インドなど)からの人、アラブからの人などなど・・・。また、カナダ生まれのアフリカ系の人の失業率は13.4%、同じくカナダ生まれのアラブ系の人の失業率は14.5%と、その他のカナダ生まれの人の失業率6.6%と比べてかなり高い、とも述べていました。

DISC MAR102018 01
(この手の偏見・差別の撤廃は難しいですが地道にやっていかないと…。CBC Newsサイトより。)

ただそれがイコール「差別・偏見」のせいと言うのはちょっと安直すぎる気もします。もっと証拠と言うか情報を入れないと、ただの「こじつけ」になる恐れも。ただし、就活等で偏見があるのはそうだと思いますよ。記事ではイスラム教徒を中心に話していますが、それはイスラム教徒だけでなく、アジア人とかでもよくありますよ。この部分の差別と偏見は難しいですよね、なくなるのは。正直私はいつまでも続くと思います。記事のコメントでも出ていますが、職場等での偏見・差別はもちろんいけないことです。が、昨今は「弱者ビジネス」的なこと、つまり自分にとって都合の悪いことはすべて「私が社会的少数派だから」と言う観点で物事を解決しようとしていることが多いという点。この部分の区別は難しいですが、これも差別がいつまでもなくならない原因の一つだと思います。だって、全ての「都合の悪いこと」は「差別」のせいですから、その人たちにとって。


話は逸れましたが、やはり教育と言うのが一番大事だと思います。差別・偏見はいけないという教育を小さい頃からきちんと行い、また同じくカナダ生まれであれ移民であれ、カナダに受け入れてもらった時点で出来るだけの分野で「カナダ」を第一に考えることが必要だと思います。


本当、教育って大事ですよねー・・・。






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