毎年約200万ドル(およそ1億6千万円)ほどの予算を政府から援助されていたカナダ全盲協会(the Canadian National Institute for the Blind (CNIB))。その予算を元に、毎年約2,000冊もの本を点字用に作り直して、視覚障害者の人たちにも「読書」を楽しんでもらう活動を行っているそうです。


その予算、来月4月よりカットされるそうなんです。記事の中で政府側は今後もCNIB側と協議を続けて、CNIBの運営に支障をきたさないようにサポートするとは言っていますが、予算カットについては何も述べていません。

CNIB MAR112018 01
(この予算カットはだれの指示なんでしょう・・。Global Newsサイトより。)


そもそもカナダ政府は前政権の保守党成型時代に「マラケシュ条約」の批准に動いておりました。この条約は、視覚障害者のための点字用等の本作成のため、著作権などの適用範囲を緩めようといった、サポートの必要な人たち向けの条約。保守党政権はこれに力を注ぎ、前回選挙で敗れたものの、現トルドー政権においてこの条約にカナダ政府は調印しております。


どうもトルドー政権・リベラル党は、「少数派」を色分けして、自分の都合の良い・気に入ったところに過度の力を注ぐ傾向があるみたいですね。政治家・政府として、「少数派」を切り捨てにし、その弁明も行わないのはちょっとおかしいと思うんです。例えば、技術の進歩により今では「音声」による「読書」も可能になったので、そちらにもっと予算を注ぎましょう、とか。そういうのは一切なく、しかも予算額自体は経済成長で増額しており、その中のたった200-300万ドルすら承認しない・カットする。。


コメントでもありましたが、もう非難がすごいです。少なくとも、視覚障害者とその家族は来年の総選挙ではリベラルには投票しないでしょうね。イスラム教徒とか、LGBTQには過剰と言ってよいくらい反応を示し、手厚く保護するスタンドプレーを世界に発信するトルドーさんですが、カナダ国内の他のサポートを必要とする人たちに対しては何の感情も持っていないんでしょうねー。


もしかしたら、今のカナダの状況って、2016-2017年のアメリカの総選挙と似ているかも。勿論、政治歴やそのスキルにおいてオバマ前大統領とトルドー首相とは差がありすぎて比べられませんが、でも国内事情と言うか、「過度に国外、及び一部の特定集団」にだけ政府の関心が集中しているという状況が、アメリカでは「国内回帰・保守」のトランプさんを選びました


カナダでも来年同じような状況になる可能性が、どんどん大きくなってきている気がします・・。






(当ブログ記事内で使用している写真・画像等は、特に出典の明記がない限り、著作権フリーの画像及び私が撮影したものを使用しております。)
スポンサードリンク