2007年、アフガニスタンからカナダに移民してきたMohammad Shafia、彼の第一夫人Rona Amir、第二夫人Tooba Yahya、息子Hamed、そして3人の娘Zainab(19歳)、Sahar(17歳)、Geeti(13歳)。

しかし2009年、Mohammadと息子のHamed、そして第二夫人のToobaは第一夫人のRonaと娘3人を”名誉殺人”として殺害。遺体をお隣オンタリオ州のキングストンに埋葬します。何の理由で”名誉殺人”などしたのかは不明ですが、とにかく4名もの命を奪ったんです、宗教の名のもとに。

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(殺害された4名。ご冥福を心よりお祈りいたします。CBC Newsサイトより。)

現在MohammadとHamedはオンタリオ州の刑務所に第一級殺人罪で服役中。息子のHamedは事件当時まだ18歳(未成年)だったことを考慮して欲しいという懇願をしていますが、18歳だろうが何歳だろうが、自分の家族・姉妹を殺すような人間は年齢関係なく収監すべき。二人とも相当重い終身刑なので多分出てくることはないでしょうが・・。

一方Toobaに関してはケベック州で審理が行われ、こちらも終身刑。最低でも16年以上収監されていないと仮出所もできないそうです。そして彼女に関しては永住権の取り消しも決定しました。当然でしょうね。この決定は今後MohammadやHamedにも適用される可能性もあります。ただ彼女の弁護士は、アフガニスタンに帰ると声明の機器があるので取り消し処分は受け入れられない、と言っています。

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(移民取り消しが決定したTooba。CBC Newsサイトより。)

自分の家族を殺害し、刑に服する予定とはいえ、それで自分の命だけは守って欲しい、カナダに残りたいというのは何とも自己中心すぎますよね。そういった人間だからこそこういったことを起こすのでしょうが。ちょっと呆れました、この殺人親子。言い分がどれも勝手すぎますよね。


本当、宗教って怖いんです。こういう風にカナダに永住権で入ってきた人たちも、結局はカナダのルールよりも自分たちの宗教のルール、もしくは自分たちの故国のルールを優先することが多いんです。それがすべて悪いとは言いませんが、カナダのルール・常識と衝突する場合は、やはり今自分が生活している場所のルールを優先するのが筋ではないでしょうかね・・・。でないと、「カナダ」と言う国は将来消滅してしまいます。ちょっと意味合いは違いますが、こういったものが各国で移民制限・移民反対を掲げている人たちのバックボーンになっているんだと思います。


今後は移民に対しても、そういった適応性・柔軟性を持っているかどうかのチェックまでするべきではないでしょうかね・・・。






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