このブログでも幾度かお伝えした、2017年3月に発生した高速13号線における立ち往生事件。
当時私は別会社に勤めていて、通勤でこの高速をよく利用していたんですが、幸いにも事件発生前に問題区間を抜けていて間一髪”被害者”にならずに済んだんです。
この事件はいくつもの要因が重なって起こったもの。一つは夕方の通勤ラッシュ。その時間帯に除雪が追い付かないほどの大雪に見舞われたこと。そしてトラック同士の衝突事故が発生し、それが高速道路をふさいでしまったこと。
この辺りはまあある程度しょうがないことだと思いますが、それ以後は完全にヒューマンエラー。まず担当の警察官が副職に熱中していて現場に現れなかったこと。またレッカー車や救急車などの必要な車両が、警察・市当局等の連絡の不備・情報共有の不備で迅速に対応できなかったこと。そして事故を起こしたトラック運転手が現場を立ち去り、道路を封鎖していたトラックを動かせなかったこと。もう本当に、全ての人が「自己中心・自分勝手」に行動した結果ですよね・・・。
その後私もちゃんとフォローしていなかったので結末は不明ですが、確かこの担当警察官は何かしらの処分を受け、トラック運転手も起訴されていたはず。が、いつも通り、市当局は一切の謝罪や補償を拒否。
これに対して先週、ケベック州政府がこの件に対しての集団提訴に関して交渉の用意がある、と発表しています。つまり、話し合いの場にケベック州政府が出てくるということなんです。これは一歩前進ですね。集団提訴では、社内に10-12時間も閉じ込められた人たちに対して一人当たり$2,500ドル(約20万円)の補償と、車等の修理代、レッカー代の補償を求めています。それらすべてに対応するかどうかは不明ですが、ようやく解決に向けてとりあえずケベック州政府が出てきた、という感じです。
一方モントリオール市政府は相変わらず、対話を拒否。法的な検証が現在行われている中、モントリオール市としてはその結果が出るまで一切の交渉・対話等を行わない、と市長のValérie Planteさんは述べています。確かにそうかもしれませんが、何というか・・・、「人間味のない」対応ですよねー。Valérie Planteさん、なんかどんどん評判を落としていっている気がします・・。
さてさてこの問題、どう決着するのでしょうかね?そしていつ決着するのでしょうか・・・。
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