先月2018年2月にアメリカ・フロリダ州で起こった学校内での銃乱射事件。アメリカではこういった事件が頻発しており、その度に銃規制派と銃所持肯定派とのデモ合戦が行われます。ただし、民主党も共和党も少なからず全米ライフル協会(NRA)のサポートを受けているので、政府・政治家レベルでは何の進展もありませんでした。


が、今回はちょっと様相が違ってきているようです。と言うのは、もう「利権絡みで動けない・役に立たない大人たち」には任せておけないとして、学生が中心となって「銃規制」を進めようと動き出しているんです。これって本当にすごいことだし、逆に言えば、いかに「大人たち」が今まで利権によって動かなかったか、お金のためには人の命に少々犠牲が出てもしょうがないと考えていたか、がわかると思います。


この動き、先週末にはアメリカの首都・ワシントンで大規模に行われていて、それと連動してここモントリオールでも小学校などで生徒たちが自主的に「アメリカの銃規制運動・March For Our Livesをサポートしよう!」としてデモ行動を起こしております。これも本当に素晴らしいことですよね!子供たちが自分たちで考えて行動を起こす、素晴らしいことだと思います!この動きはモントリオールにとどまらず、カナダ全土に広がっています!

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(モントリオールでのサポートデモ。CBC Newsサイトより。)

さあ、子供たちは自分たちの意思を示しました。銃規制しないと、安心して暮らせない、安心して学校にも行けない、と。これに対してアメリカの「責任ある大人たち」、特に政治家がどのように反応するのか注目ですね。正直、子供たちはまだ投票権がないので「打算的な大人たち」は、「銃規制派の嵐が通り過ぎるまではおとなしくしておこう」と思っているかもしれません。でもこの子供たちも2-3年すれば立派に投票権を持ちます。その時には、現在の「銃所持肯定派」及び、銃規制に積極的に動かなかった政治家はどうなるでしょうね??そういった大人たちのだらしない面を嫌となるほど見せつけられてきたので、今回のような子供たち主導の抗議行動が広がりを見せているということを考えれば、将来の政治家には銃規制派が増える可能性も大いにあると思うんです。

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(子供たちに負けず、モントリオールの大人たちもサポートデモ! CBC Newsサイトより。)

ただ今回の行動に関して、銃所持肯定派もカウンター・デモを行っており、各地で銃所持肯定のプラカードを掲げて権利のアピールをしている模様です。

この辺りは丁寧な議論が必要ですし、そのための「政治家」だと思うんですが、それを抜きにしても、そもそも「誰でも銃、特に自動小銃などと言った、実生活では絶対に必要のない大量殺人兵器を買えるという環境」が問題なはず。

この点を規制しようというのがこの抗議活動の趣旨ですので、そこのところは政治家の気持ち一つですぐにでも施行できるのでは??


子供たちの行動に対する大人たちの「返答」に注目したいと思います!






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