毎年6月、モントリオールではモントリオール国際ジャズフェスティバルが開催され、週末はモントリオール市内に沢山の屋外コンサート会場が作られて、沢山のアーティストが演奏しています。勿論、ジャズだけでなく様々なジャンルの音楽です。
さてそんなフェスティバル、去年の開催時にこんな問題が。Natasha Luttrellさんは聴覚に障害のある女性。でも自分の好きなバンド・Walk Off The Earth(オンタリオ州のバンド)のライブに行きたい、そしてバンドの唄を手話で聞きたいとして、このフェスティバルの主催者に手話通訳者を依頼したんですが、拒否されます。
Natasha Luttrellさんはそれに対して、ケベック州の人権委員会に問題を提訴。ところがこの人権委員会も問題解決に動こうとせず、更に「フェスティバル側がNatasha Luttrellさんを拒否したという事実はない」と言うような回答をして、彼女を大いに失望&激怒させます。それはそうでしょう、何のための人権委員会?まあこの委員会自体が大部分が白人で構成されていて問題が多い、って以前のブログでもお話ししていましたし。。
さて彼女はそれから今年のジャズフェスティバルに向けて再度人権委員会に提訴。そしてフェスティバル主催者へも再度手話通訳者を依頼。さてそれに対してどう対応するのでしょうか・・・。ちなみに去年はこのバンドが自費で手話通訳者を雇ったんですって。いいお話ですねー。
でも本当、こういうところですよねー、ちぐはぐな部分って。難民やLGBT、イスラム教徒などの「良い意味でも悪い意味でも注目が集まりやすい少数派」には過度の対応をするトルドー政権とリベラル党、でも本当の「社会的弱者」であるNatasha Luttrellさん達のような人には十分なサポートを国や行政としてしてあげていないんでしょうか?これも以前のブログに書きましたが、点字本の翻訳の予算をカットしたりもしていますしね。
全員を幸せにするのは難しいかもしれません、予算等の問題もあるでしょうから。でも政治の力でこういった人たちがいるっていうことをアピールして社会を良い方向に変えるのも政治家の役目では??
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