日本の柔術に租を持ち、格闘技ブームの中で世界的に有名になったブラジリアン柔術。勿論ここモントリオールでも教室があって教えている場所があります。でも・・・。


ブラジリアン柔術はパンチやキックなどの攻撃をしないにも関わらず、ケベック州を含めたカナダのほとんどの州では”違法”なんですって。まあ、パンチ・キックがなくても締め技や関節技があって危険っていうのもあるのかもしれませんが・・。この”違法”になった主な原因は2013年にカナダの刑法が改正されたこと。この改正の中で、何が”違法な格闘術・格闘技か”と言うのが改めて定義されたみたいなんです。多分、こういった格闘技を犯罪に使うことを防止するための方策・改正だったんでしょうが、結果としてそれがブラジリアン柔術を禁じることになったんですね・・・。

Jujutsu JUL212017 01
(護身術には適していると思うんですが・・。CBC Newsサイトより。)

2017年、モントリオールは実はブラジリアン柔術の世界大会のホスト都市だったんですが、上記改正により、その役をお隣のオタワに譲っているんです。今でもモントリオールでブラジリアン柔術を学ぶ人たちは、大会に出るためにオタワまで出かけていっているそう。


でもやっぱりしっくりしませんよね。。それならナイフとか猟銃とか、犯罪に直ぐに利用されるものこそ”違法”かすべきと言うか厳重に管理すべきでは?格闘技は習得するまで長い時間がかかります。でも上記”武器”は買ってすぐ利用できるもの。そっちの方が断然危険だと思いますけどねー・・。


お上がやることはいつの時代も、どこの場所でも「現実離れ」しているというか、「意味が分からない・バカげたこと」って感じがしますね。






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