昨年から続く、カナダへの不法入国。そもそもはアメリカ・トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」政策がきっかけですが、一番の要因はトルドー首相の「カナダは不法入国者も歓迎します」発言。これにより本当に多数の人たちがカナダに不法に入国してきました。しかも大半は「難民」申請しているんですが、「難民」に当たらない人たち。これは明らかにトルドー首相の「失策・失言」だと私は思っています。


それがアンケートでもはっきり表れております。7/25から7/30にかけておよそ1,500人に対してアンケートを行ったAngus Reid Forum社のレポートによれば、およそ65%の人たちが「カナダへの不法入国者の数が多すぎる」と批判しております。また、およそ70%の人たちがこの不法入国者のニュースに関心を持っており、毎日ネットニュースやテレビで注目しているそう。つまり関心度がかなり高い問題っていうことですね。

Border AUG042018 01
(アンケート結果。Global Newsサイトより。)

また、前回の総選挙で保守党に投票した人たちほど、「数が多すぎる」と批判しており、若者や高学歴のものほど「制御可能な数」と思っているみたいです。これはこれで興味深い結果ですね。また58%の人が「カナダの不法入国者への対応が甘すぎる」と感じているようで、去年9月に同様の質問をした際よりも5%高くなっているそうです。更に、半数の人たちが現状を「危機的」と捉えているそう。


これを前回の投票政党別にみると、保守党へ投票した人のうち87%が危機的状況と感じ、リベラル党や新民主党へ投票した人たちの55%くらいが危機的だと感じているようです。まあ温度差はありますが、政党関係なく見た場合でも少なくとも半数以上の人たちが危機的状況だと感じているという事実は大きいと思います。

Border AUG042018 02
(トルドー首相には任せられないっていう空気がどんどん強くなっていっている気が・・・。Global Newsサイトより。)

そして「この状況を改善できる・改善を期待する政党はどこですか?」との問いでは、48%が保守党を挙げております。しかも前回2015年の総選挙でトルドー首相率いるリベラル党に投票した人のうち30%が保守党と答えているんです。ちなみにリベラル党は35%、新民主党は16%と言う結果。


また、57%の人が来年の総選挙で「政権交代が起きて欲しい(トルドー首相は退陣して欲しい)」と答え、そのうち42%の人たちは「理由の一つは移民・難民政策の変更」を期待しての政権交代、と答えております。


このアンケートだけでは判断できませんが、トルドー首相のリベラル党の政策は本当にカナダ国民の気持ちを汲んでいるのか、はなはだ疑問ですし、来年の総選挙での苦戦が予想されますね。個人的には本当、リベラル党は来年の総選挙では負けて欲しい。「カナダのため・カナダのことを一番に考えてくれる」リーダーが今必要であり、「目立ちたがり、”自分が、自分が”と言うようなわがままな」リーダーはいらないと思います。


本当に来年の総選挙が楽しみです!






(当ブログ記事内で使用している写真・画像等は、特に出典の明記がない限り、著作権フリーの画像及び私が撮影したものを使用しております。)