このニュースを見た時、果たしてそれが正しいのかどうか、ちょっと個人的には難しいところだなーと感じましたが・・。
ニュースの報道によると、カナダの入国管理局は増える一方の不法入国者へのチェックに関して、身元証明の調査で他に方法がない場合は、DNAによる調査や民間の”祖先判断サイト”を利用しているそうです。
モントリオールでもテレビのCM等でよく”祖先判断サイト”を見かけます。それは苗字から自分の祖先を探し出すというサイトで、有料サイトの場合はもうちょっと詳細に情報が出てくるみたい。利用したことはありませんが・・・。で、今回利用されていたのが「FamilyTreeDNA」と言うサイトみたいです。
ニュースによると一例として、「リビア」から来たという難民申請者のDNAや祖先を調べたところ、リビアではなく「ナイジェリア」から来たのだということがわかり、結果難民申請を拒否、本国へ送還と言う措置を取る予定だそうです。ちなみにカナダへの不法入国者の多数がハイチからとナイジェリアから。特にナイジェリアからの人たちが急増していて、しかも「難民」対象国ではないため、大多数の人たちが「経済的チャンスを夢見て」カナダに不法入国し、難民申請している、と見ています。
なので、強制送還は妥当と思うんですが、ただその方法が個人的には釈然としません・・・。DNAや民間サイトで祖先までさかのぼって「自身のルーツの国」を特定して、その国の状況で判断する、っていうのはその人の「現状」と全く関係ないところで判断されているというですよね?再三ブログで言っている通り、私自身はこの不法入国者へのカナダ政府の対応には批判的ですが、でもこのやり方はやっぱりおかしいと思います。
うがった見方かもしれませんが、現政権の失策で増えた不法入国者に対する国民の批判を受けて、自分達(トルドー首相自身とリベラル党)へのイメージを損なわずに且つ不法入国者を国外退去させるべく、無理やりこじつけようとした結果、と言う風に見えます。
それなら正々堂々と、はっきりと理由を言って(例えば、「あなたの国は難民が出るほど困窮していないでしょう?」「あなたは政治的な亡命・難民申請するほどの状況ではないでしょう?」など)、強制退去させればよいのでは??
やっぱり、この問題は現政権での解決は無理だと思うので、政権交代が必要だと思います・・・。
(当ブログ記事内で使用している写真・画像等は、特に出典の明記がない限り、著作権フリーの画像及び私が撮影したものを使用しております。)
コメント