今年11月に行われるケベック州議会選挙。その選挙戦が8月末からスタートしています。
4年前の選挙で勝利したケベック州のリベラル党。その党首のPhilippe Couillardさんのこの4年間の実績を評価するかどうかが選挙の見どころ。ただ、選挙戦が始まる前からリベラル党の敗戦が予想されています・・・。
と言うのはやはりPhilippe Couillardさんの施政が全く評価されていなくて、批判ばかりなんです。特にケベック州の健康保険に関する点で。ケベック州の厚生大臣であるGaétan Barretteさん、彼には本当に批判ばっかりが集中しているんですが、それでもPhilippe Couillardさんは彼を擁護。そのせいで、リベラル党の大きな支持者であるマギル大学のヘルスセンターからの支持が激減。またケベック州民の多くもGaétan Barretteさんの大臣としての仕事に否定的なんです。
しかし8月末に選挙戦が始まって事態は一転。Philippe Couillardさんは選挙で勝った場合、Gaétan Barretteさんを更迭し新しい厚生大臣を当てることを約束。
そんなケベック州議会選挙。大方の予想ではCoalition Avenir Québec(CAQ)と言う政党が勝つと予想しています。CAQはケベック州での問題点のうち、不法入国者等に対しては否定的(つまり、取り締まりを強化する)で、且つ上記健康保険問題でも与党のリベラル党とは対照的に問題解決に意欲を見せています。
まあ、日本でもどこでもそうでしょうが、選挙前にあまりに「○○党が優勢」って出てしまうと、バランス感覚が働いて負けちゃったりすることもあります。良い例が2015年のカナダ総選挙での現リベラル党の勝利。誰も勝つと思っていなかったらしいんですよね、当時は。
でももしこのケベック州議会選挙でリベラル党が負けちゃうと、同じく今年行われたオンタリオ州議会での与党・リベラル党の歴史的大敗と合わせて、来年の連邦議会選挙(総選挙)におけるリベラル党の党勢に大きな影を落としそう。
なのでぜひぜひ今回の州議会選挙ではリベラル党が負けるよう、他の政党に頑張って欲しいものです!
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