これは去年からずーっと問題になっている、UBERの取り扱いに関するもの。UBERは乗り合い・シェアと言う形で素人さんがドライバーになっていますが、旅客業であれば通常ライセンスが必要。それはここモントリオールでも一緒なんです。で、タクシー業界としてはUBERのケベック州への進出と、それに対するケベック州政府の対応のまずさが原因で仕事を失ったとして、ケベック州政府に不満を挙げていたんです。
で今回、この不満を解消するために、一人当たり$1,000(約8万円)から最大で$46,000(約360万円)までの補償金がタクシードライバーに支払われるそう。しかも関係者の話によると、ケベック州政府のタクシードライバー(ライセンス取得)の数は約7,600人で、このうち半数以上の4,600人ほどが最大保証金(約360万円)を手にする、と・・。
確かにUBERの件は問題になったし、また世界中でも同じようなことが起こっています。でもなんでタクシードライバーだけがこんなに手厚く保証されるのか、私には全く理解できません。
例えば、AMAZONの影響で売り上げに影響が出ている小売店などは?AMAZONは例えばモントリオール在住のお客さんにネットを通して物やサービスを販売しますが、でもそのビジネスにおいて発生した税金はモントリオールに収めていません。一方、モントリオールに実店舗を持つ小売店、及びネット販売会社はモントリオールに税金を納めています。このように行政から見た場合でも、被害を食っているのは明らかですよね。しかも、そういう地元の中小企業を助けるという、大義名分もあるのに、どこの国・都市もそういうのはやっていません・・・。
上記タクシードライバーの不利益に対する補償金をケベック州政府が払うというのであれば、例えば上記のような小売店・ケベック州を拠点にしているビジネスにも保証金を払うべきでは?
なんか、納得できないと言うか、不公平と言うか、同じように環境の変化に苦しんでいる他の業界の人たちは納得できない対応だと思います・・・・。
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