当ブログでもたびたびお伝えしているケベック州議会選挙情報。先週くらいまでは、Coalition Avenir Québec(CAQ)党が、特にフランス語ネイティブの人たちに人気でした。一方英語ネイティブの人たちには現ケベック州政府首相・Couillardさん率いるリベラル党が人気。ケベック州全体で見ても、CAQがリベラル党を一歩リードしているという状況だったんです。


ところが、CAQのリーダー・François Legaultさんが選挙戦で公約に掲げた政策が波紋を広げています。と言うより、この発言・公約のせいでCAQの人気が落ちているようなんです、本当に馬鹿げたことを・・・・。

CAQ SEP092018 01
(François Legaultさん、馬鹿なことをしましたね。。。Global Newsサイトより。)

その政策とは、「ケベック州の移民プログラムを利用して移民してきた人は、移民後3年以内にフランス語を学んで使えるようにならなければ、ケベック州から追い出される」と言うもの。


本当に馬鹿げているというか、このFrançois Legaultさんは現状を全く理解していないのでは?と思います。元々、ケベック州の移民プログラムは「比較的通りやすい」プログラムとして有名。で、世界中からこのプログラムを利用してケベック州に移民してきます。が、フランス語がネックとなり、移民してきた人のうち半数以上が1年以内に他の州(英語圏)に移っているんです。これは年を追うごとにケベック州を離れる率は増えていきます。


つまり、CAQが言っている政策を施行せずとも、元々移民者のケベック州への定着率は低いんです、フランス語のせいで。その定着率を上げるわけでもなく、逆に新移民を追い出そうというこの政策。しかもこれ、現永住権保持者にも適用されるんです。つまり、CAQが政権を取ったら、私も3年以内にフランス語を話せるようにならなければ、ケベック州にいられなくなるんです。


本当に馬鹿げている政策ですよね。だって、ケベック州の予算・税金を使って、オンタリオ州やその他の州へ移民(=労働力)を送っていて、ケベック州へのプラス材料なんて一切ないんですから。その流れに拍車をかけるようなこのCAQの政策。。。まるで、ケベック州第一主義(フランス語ネイティブ第一主義)を掲げるParti Quebecois (PQ)党のよう。そもそも、PQの主張はもう今の時代にはそぐわないとして、一部の熱狂的な右派以外には支持されていないのに、それと同じような政策をCAQが取ったこと自体、何の勝算があってのことか本当に不思議。

PQ SEP092018 01
(PQ党。CAQはココと同じことをして何のメリットがあるんでしょうか?Global Newsサイトより。)

これなら、今のリベラル党の方がまだましです・・・。本当、CAQは大失敗しましたね。ネットでもこのCAQの政策に大反発が起こっていますし、投票までもう1か月もない時点でこの失点は致命的かも。まあこれで確実に、フランス語圏以外の人と結婚しているケベック人はCAQに投票しないでしょうし、移民から市民権を得た人たちも同様でしょう。更に英語ネイティブは絶対に投票しないでしょうから、CAQの勝てる確率が激減した気がします・・・。多分、今回の選挙は「どちらかまだましな方」と言う消極的な選択になりそうですね、これで。そのうえでリベラル党が勝ちそう・・

ELECTION SEP092018 01
(各党選挙戦真っ最中ですが、流れが変わった気がします。Global Newsサイトより。)

まあこの件で良かったのは、CAQってその政策が良くて支持されていたのに、調子に乗ったんだなーっていうのが分かったこと。どうやら無難に現政権与党のリベラル党が勝ちそうな雰囲気が出てきました・・・・。残念です・・・。







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