当ブログでも速報でお伝えしましたが、今週月曜日に行われたケベック州議会選挙において、CAQが過半数を制しました。一方政権与党であったリベラル党は議席数を半数以下(改選前68議席→改選後32議席)に減らす大惨敗。この責任を取る形で、前ケベック州政府首相でリベラル党党首のPhilippe Couillardさんは党首辞任及び政界引退を宣言しました。ただ、彼は今回の選挙で議席を得ているので、その選挙区の結果が変わるのかな?それとも、リベラル党としては1議席を保持したままの形でこの選挙区から誰か新しい候補者を出すのかな??とにかく、Philippe Couillardさんは政界から去る決意をしたみたい。でもまあ、有り余るほどお金を持っている(元々が医者なので)でしょうから、悠々自適の引退って感じでしょうね。

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(大躍進のCAQの党首・François Legaultさん。CBCニュースサイトより。)

一方今回大躍進したCAQ。これはもう既存の政党に任せておけない!と言うケベック州民の声だと思いますし、世界的な流れなんだと思います。何回かこのブログでも触れましたが、ここ10-20年ほどは世界的に「左寄り」の政党が多く存在していました。で、世界各国で「理想の世界」に標準を合わせた政治を行っていて、一部の人たち(お金持ちや権力がある人たち)はそれでもよかったんです。だって生活が脅かされることがないので、余裕をもって「理想」を語れますから。でも、世界の大多数を構成するのは一般的な市民。収入もかつかつっていう人たちが沢山います。特に海外で生活していると、そういう「現実」は肌で感じます。

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(党首辞任、及び政界引退を宣言するリベラル党党首のPhilippe Couillardさん。CBCニュースサイトより。)

このギャップを埋めることなく、「理想の世界」にまい進する人たち、これが俗にいう「Establishment(エスタブリッシュメント)」だと思うんですが、それに明確に「NO」を突き付ける動きが出てきました。つまり、「理想の世界に生きるより、まず現実として自国民に目を向け、自国民のための政治を行うべきだ」と言う動き。


これがお隣アメリカの大統領選挙では「アメリカ・ファースト」のトランプ大統領を生み、イギリスではEU離脱を選択し、ドイツではメルケル政権へ否定的な運動を巻き起こし、その他世界各地で色々な形で現れます。日本でも、いまだ世界各地で頭のおかしい発言を繰り返している鳩山さん率いる民主党が「理想の世界」を説きましたが、私は1年も経たないうちに日本人は後悔したと思います。その後の約4年弱は本当に地獄・・・。そういう目に日本を合わせておいて、いまだバカな発言を繰り返す鳩山さんは、やっぱり政治家以前に日本人としてのアイデンティティが皆無の、いわば「絶対に国を導くポジションについてはいけない人」だったんだと思います。


話は逸れましたが、日本でも左寄りからの中道・右回帰が起こり、自民党が政権を奪取しましたよね。一部の人たちはこの流れを世界的な「右傾化・ナショナリズム」って言っていますが、私はそうは思いません。ただ今までの左寄りの政権・世界的な流れのためそう目に映るだけで、実際は「中道から少し右寄り」っていう気がします。


さて今回のケベック州議会選挙でもケベック州民は「左から中道・右」へのバランスを選択しました。それがCAQの大躍進だと思います。


この後数日はまた政治がらみのブログが多くなってしまうと思いますが、まずここでは簡単にCAQが選挙中に公約に掲げた内容を見てみたいと思います。既にCAQは公式なコメントで、選挙中に公約したものを実行に移すと言っています。例えば・・・:

1. ケベック州の移民数を現在の年間5万人から20%削減して4万人とする。
2. 新しく移民してくる人たちにはフランス語のテストを義務付け。3年以内に試験に合格しないとケベック州からは追放する。
3. 保育施設の増設。
4. 教育関連に従事するスタッフへのトレーニングやお給料の充実。
5. 交通渋滞緩和策。地下鉄の延伸など。


とあります。この他にも目玉と言うか、論争になりそうなものも沢山ありますが、それはまた別のブログにて・・・。


でもやっぱり個人的には今回のCAQには期待していますし、また世界的な流れが再確認できた選挙だったのかな?とも感じました。








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