さて本日もケベック州議会選挙のその後の話題について。前回のブログでもお話しした通り、CAQは選挙後に公約に掲げたものを実行していくというコメントを出しております。その中にはいくつか論争を巻き起こすというか、衝突を生みそうなものがいくつかあります。それを今回は紹介していきたいと思います!

PROMISE OCT062018 01
(選挙前の各政党の公約・移民政策など。Global Newsサイトより。)


PROMISE OCT062018 02
(選挙前の各政党の公約・教育問題など。Global Newsサイトより。)


PROMISE OCT062018 03
(選挙前の各政党の公約・交通渋滞対策など。Global Newsサイトより。)

1. モントリオール地下鉄の延伸計画 & 新ライン・”ピンクライン”の廃止。
モントリオール地下鉄の延伸計画自体は賛成する人たちが多いと思います。が、新しいライン・ピンクラインの廃止・・・。実はこれ、現モントリオール市長のValérie Planteさんが、去年モントリオール市長選を戦った際に公約として掲げたもの。つまり、CAQはそれを真っ向から否定した形になります。この辺り、ケベック州政府 vs モントリオール市の戦いになるかも。

Valérie Plante OCT062018 01
(現モントリオール市長のValérie Planteさん。公式ツイッターアカウントより。)


2. 移民受入数の削減とCannabis対象年齢の引き上げ。
移民受入数って、ご存知の方もいるかもしれませんが、実はカナダ各州政府が独自に設定しているのではなく、連邦政府から割り当てられてくるんです。つまり、ケベック州の場合は、連邦政府(現在のトルドー政権・リベラル政権)から、年間5万人を受け入れるように、っていうお達しが来るんです。これに対してCAQは、受入数の決定権を州政府に移すように連邦政府に要求。ケベック州の政権与党となった現在、ますますこの要求は大きくなっていくことでしょう。だってCAQは移民数削減を公約に掲げて政権奪取したわけですから。


また、今月10/17に合法化される乾燥大麻。こちらも連邦政府は法的年齢を18歳以上と決めていますが、CAQ政権では21歳以上にするとのこと。まあ、タバコやお酒、自動車運転免許等は各州ごとに年齢制限が違いますので、これも妥当だと思います。ちなみにケベック州は前リベラル政権時から乾燥大麻の合法化に強く反対しているので、これは前政権に引き続き、連邦政府と対峙していくということでしょうね。


まあとにかくこれでケベック州政府 vs 連邦政府と言う対立が出てくることに・・。



3. 公的機関に勤務する者は宗教的なものを身に着けてはいけない。
多分これが一番論争を引き起こしそうなもの。つまり、公務員は宗教的に中立でないといけない、ってこと。これで何が一番問題かと言うと、イスラム教徒、特に女性のヒジャブなどの衣装なんです。これも基本的には身に着けてはいけないっていうことになりそう。

これは難しい問題だと思います。例えば、顔全体を覆い隠すものはやはりだめだと個人的には思います。それは公務員だけでなく、公の場で顔認証できないと、色々と問題が出てくるから。例えば、フルフェイスのヘルメットをかぶって街中を歩いたり、色々なサービスを受けたりしたとして、やっぱり周りの人間は不安になりますよね。。なので、顔全体に覆いがあるものは私も特に公の場では無しっていう風に思います。

が、ヘッドスカーフであるヒジャブは、髪を隠すものですので、顔はばっちり見えます。なので、「セキュリティ面」から考えるとそれはOKなのでは?と思います。また、同じような理由で例えば、キリスト教徒が肌身離さず身に着けているロザリオやクロスのネックレス等もやっぱりだめなのかな?と言う疑問も。


ただし、公的機関は宗教的に中立であるべきっていうのも理解できるんです。聞いた話では例えば日本の国立大学等では特定の宗教施設がないはずなんです、校内に。医学部とか獣医学部とかの場合、命を扱う関係上、鎮魂のための教会とかお寺とかあってもよさそうですが、上記理由(特定宗教に偏らない)でないそうなんです。

とすれば、CAQ・ケベック州政府の意見も理解できるんですが・・・・。

HIJAB OCT062018 01
(ヒジャブの問題は長引くかもしれませんね。CBCニュースサイトより。)

ともあれ、今後は各利害関係者・団体との折衝が重要な問題になってくるCAQ。今回の選挙では大勝利を手にしましたので、はっきりって議会に敵はいないと思います。CAQにとって重要なのは選挙民、つまり選んでくれた人たち。その人たちの思いを最優先とした政府運営となっていくような気がします、それが例え論争を引き起こそうとも・・。







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