今週はどうしても政治色の強いブログになりますが、どうぞお付き合いくださいませ・・・。

さて本日の話題はCAQが選挙公約に掲げた、「移民者対象のフランス語テスト義務化」。これが選挙期間中に出た時、私もちょっとびっくりして、且つ「なんてバカな政策」って思ったんです。で、その当時のCAQの支持率も下がり、これはCAQ危ないな、と思っていたんですが・・・。

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(選挙後は公約に向けて邁進していく予定のCAQと党首のFrançois Legaultさん。CBCニュースサイトより。)

その後CAQのリーダーであり、次期ケベック州政府首相のFrançois Legaultさんは”例外条件”を次々に発表。例えば、「年配の移民者は対象外」とか、「既に移民している人は対象外(最初は既に移民している人たちも対象だったんです)」とか。


ただ、基本的にケベック州に移民してくる人たちのうち80%位はフランス語が話せる人たち。つまり、残りの20%の人たちへフランス語テストを課そうというわけなんです。ただこれ、移民した後にフランス語テストをするんではなく、なぜ移民の条件としてフランス語テストをしないのかな?と言う気も。まあ、特別なスキルがあって、ケベック州に必要な人材であり、でもフランス語を話せない人たち向けにそうしているのかもしれませんが、でもそうすると結局そういった人たちはケベック州を離れていく(まともにフランス語を話す努力をしない)と思うんですけどねー。

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(フランス語を学ぶ移民者たち。CBCニュースサイトより。)

確実にケベック州への移民を希望する人たちは減ってくると思いますよ、フランス語を話せない限り。それはCAQの狙いかもしれませんね、だって元々移民受け入れ数削減を掲げていますから。

また、そもそもケベック州には無料のフランス語教室があるんですが、学習の場としてのレベルが低く、本気でフランス語を習得するにはやはり有料のサービス、例えば大学や語学学校に行かないといけないんです。そもそも、この無料教室自体が「公的補助の不正受給」の場になっていて、移民者が不正に補助金を受け取っているんです・・。まずはこのあたりの改革から始めるべきでしょうね


でもこの問題、今後も注目を浴びそうです・・・。







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