カナダは日本と比べて、労働者の要求に対して組合の力が強く、また要求の方法としてよくストライキを使います。1年スパンで見てみると、毎年何らかの組合・労働者が必ずストライキをしています。ちょっと前は、保育所・託児所で働くスタッフがストライキをしていましたしね。


さてここケベック州ではアルコールを優先的に販売する、ケベック州政府が運営している公営の会社があります。それがSociété des Alcools du Québec、通称SAQです。ビールやワインなどの比較的大量消費されるアルコール度数の低いものはスーパーやコンビニ等でも購入できますが、ウィスキーやバーボン、日本酒等はこのSAQでしか購入できません。日本からしたらちょっと考えられないかもしれませんね。でも多分これは州政府がアルコール消費に対する税金等の”あがり”を効率よく手にするためのものでは?と思います。

だってこのSAQで購入するお酒類って本当に高いんです。厳密には酒税がかなり高いんです。お隣オンタリオ州と比べるとびっくりするくらいかも。

SAQ OCT272018 01
(個人的にはこれは労働者側に理がありそうだと思います。Global Newsサイトより。)

さてそんなSAQで働くスタッフが今ストライキを起こしているんです。理由は「安定した労働時間」を求めて。と言うのは、カナダでは比較的よく目にする仕事のスタイルですが、【On-Call】と言うのがあります。これは、「連絡があった日だけ仕事」するスタイル。例えば、前日に「明日スタッフが足りないのでお店に出てください」という連絡が来て、次の日に出勤する。でも連絡がないときは仕事もない、つまり収入もない・・・。


そうなると確かに生活が安定しませんので、大変なことに。なのでこのストの目的は「安定した仕事量を」求めてのもの。今まで私がケベック州で見てきたストライキはほとんどが「賃上げ要求」。なので、いつもストには否定的でしたが、今回のSAQのストは確かに労働者側に理がありそう。ただし、これで「On-Call」ベースではなくシフト制等になった場合、多分スタッフカットがまず行われると思いますが、それはスト参加者は理解している必要があると思います。


「On-Call」は使用者側(SAQ側)には確かに都合が良い制度。なのでこの制度、結構他の会社でもよくあるんです。モントリオールで多いのはゲームのテスターの会社がこの制度をよく利用しています。


さて今SAQはそんな状態なので、組合員ではないManagerクラスの人たちが接客したり在庫管理しているそう。そこでスタッフの苦労を理解してくれるといいんですが、どうなるんでしょうかね、結末は・・・。









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