私も毎日の通勤で利用するモントリオール地下鉄のMontmorency駅。ここはラバル市に位置します。このMontmorency駅で今から9年前の2009年、一人の女性が警察官に注意を受けます。


ちゃんと手すりを持ってください。


彼女の名前はBela Kosoianさん。Belaさんは警察官に「あの絵の標識の指示に従って、ちゃんと手すりを持ってエスカレーターに乗ってください」と注意を受けます。が、彼女はその絵の標識は「強制」ではなく「注意」位と思っていたので、警察官の言うことに従いませんでした。更に警察官が身分証明書を提示するように求めてもそれを拒否。結果彼女は30分ほど警察官に拘束され、手すりを持たなかったことに対する罰金$100と、警察官の指示に従わなかったことに対する罰金$340の2つの切符を切られてようやく解放されます。

METRO NOV162018 01
(確かに安全面を考えれば・・・。でもやっぱりおかしい!Global Newsサイトより。)

が、やはり納得のいかないBelaさん。それはそうでしょう、私もこれはおかしいと思います。確かに安全上の理由から、エスカレーターに乗る際は手すりを持った方が良いことは言うまでもありません。が、「絵の標識」は果たして「強制・義務」を表しているものでしょうか??それはちょっと話が飛躍すぎだと思うんです。つまり、警察官の行動は行き過ぎだと思うんです。


勿論彼女はすぐにこの警察官、モントリオール地下鉄及びラバル市を相手取って訴訟を起こしますが、2015年に第一審(地裁)では訴えを棄却されます。更に第二審(高裁)も、2017年に彼女の訴えを退けます。が今年2018年に第三審に当たる最高裁で、彼女の意見聴取を行う、と言う決定がなされ、審理が進むことに


これは本当に良かったと思います!だってやっぱりどう考えても、罰金を受けるほどの強制性と言うか束縛性というか、そういったものが「絵の標識」からあったとはとても思えませんもん。あくまでも絵の標識は「注意喚起」のものであって、それにしたがっていないからと言って罰則を受けるものではないでしょう。逆にそれだけの強制力が必要だったとしたら、絵の標識ではなくきちんとした文章として提示しておくべき


まあ、私は年齢を重ねるごとにエスカレーターの手すりは必ず持つようになりましたが、若い子たちや体のバランス感覚に自信がある人たちは確かに手すりは持っていません。「もしかしたら起こるであろう危険」に対して、手すりを持つことは良いと思いますが、強制されるまではいかないと思います、何らかの悲劇的な事故が起こるまでは。


でもやっぱりちょっと納得のいかないというか、Belaさんにとっては「不幸・不運」なケースだな、っていう事件でした。








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