先週世界を賑わし、且つカナダが舞台となった事件と言えば、HuaweiのCFOがカナダ・バンクーバー空港で逮捕された事件でしょう。
現地時間:12/07時点で、逮捕されたMeng Wanzhouさんは保釈可能かどうかの審査が始まっているようです。が、保釈可能だとしても、その場合保釈金として数百万カナダドル(40-50億円くらいかな?)、また、もし保釈となった場合、カナダのパスポートは没収される、つまりカナダ市民権がはく奪される可能性もあるとのことです。この点はまだニュースでもはっきり出ていなかったんですが、このMengさん、カナダと中国の二重国籍もしくはカナダの永住権を持っている可能性があるそうです。ただ、カナダのパスポートを使ってカナダに入国していた場合(カナダ政府も司法省もMengさんが入国に使用したパスポート、中国のパスポートか他の国のパスポートか、明らかにしておりません)、カナダの市民権を持っていることになります。この点もちょっと気になるところですね。
うーん、大ごとになりそうですねー。折しもG20で中国の習主席とアメリカのトランプ大統領が会談したその日にこの件が起こるなんて・・・。
しかもトルドー首相は声明で、今回の件に関してはカナダ連邦政府は一切関与していない、と言っています。勿論、関係省庁(警察とか司法省とかでしょうかね)から事前にMengさんを逮捕することは伝わっていたそうですが。
なんかちょっとややこしいんですが、今回の件、どうやらアメリカのDepartment of Justice’s Office of International Affairs (OIA)と言うところが動いているみたいなんですよね。この部署は、国外にいる犯罪者?容疑者?そういった人たちを逮捕・拘束するためのアレンジをする部署だそうで、この部署とカナダの司法省が協力して(もしくはアメリカのOIAに圧迫されて?)今回の逮捕劇となったみたいなんですが、詳しいことはわかっていません・・・。
でもまあこれで多分中国とアメリカ関係が緊張するのは勿論ですが、中国とカナダ間もぎくしゃくしそうですね。多分報復で、中国にいるカナダ人とか逮捕されそう。2014年に似たようなことがあったみたいですから。でもカナダはまだHuawei製品の排除に関しては何の生命も出していない、つまりHuawei製品を使える状況なんですよね。アメリカを含めニュージーランドにオーストラリア、そしてイギリスがHuawei製品に関して何らかの制限をかけているし、つい先日日本もHuaweiとZTEに対して規制をかけましたよね。
カナダはまだ精査中で、規制までは出ていませんが、今回の件で規制に動くかも。実は私が今こちらで使っている携帯、Huawei製品なんですよね・・。どうなるのかな?
さてさて、世界的な注目を集めるこの事件、今後Mengさんが釈放されるのか、それともアメリカに移送されるのか、まだまだ目が離せませんね!
(当ブログ記事内で使用している写真・画像等は、特に出典の明記がない限り、著作権フリーの画像及び私が撮影したものを使用しております。)
コメント