まだまだ事件の波が収まらない、ファーウェイのCFO・Mengさん逮捕事件。一応、現地時間昨日:2018/12/11、バンクーバーの裁判所はMengさんの保釈を認めました。保釈金は1000万カナダドル(約8億円 - 9億円)。まあ、大金持ちのMengさんからしたら、大した金額ではないでしょうね。


また保釈条件として、①GPSを常に身に着けて所在を明らかにすること。②バンクーバー市から離れないこと。③所持しているすべてのパスポートを裁判所に提出すること、などが設定されていて、当分はMengさん、バンクーバーにある家で生活していく予定だそうです。でもね・・・・。カナダ人もMengさんがカナダ国外に逃げる可能性が高いって思っているみたいですよ、ニュースのコメントを見ると・・。だってこれで一応拘留は解かれましたが、現在カナダの裁判所ではアメリカからの要望に従って、Mengさんをアメリカに引き渡すかどうかの審理を行っており、多分来年1月末ごろには結論が出る予定。その上でMengさんには2019/02/06に再度バンクーバーの裁判所に出廷するようにと言う指示が出ていますから。

CANADA DEC122018 01
(カナダ vs 中国もあり得るかな?それともカナダが屈するかな? CP24.comサイトより。)

なので、来年1月末までにカナダを離れないと、アメリカに引き渡されて最悪30年くらい刑務所に入れられる可能性があります・・・・。こう考えると、Mengさんがカナダから逃亡する可能性が高い、とカナダ人が思うのも当たり前かも。


もしくは、中国からの圧力にトルドー首相が屈して、アメリカへの引き渡しをさせないというのも十分考えられます。。。どうなることでしょうね。。。私は個人的にはMengさんがカナダ国外に逃げることより、トルドー首相が中国に屈する可能性の方が大きいのでは?と考えています。


そして本日、中国で拘束されたカナダ元外交官のMichael Kovrigさんに関して、カナダの公安担当大臣のRalph Goodaleさんが拘束の事実を認め、且つトルドー首相が「重大な関心を持っている」と発言してますが、Mengさんの逮捕との関係性については依然不明として、カナダ政府としての見解は出していません。が、この件に関してはすでに中国政府との間でやり取りをしているみたいですよ。


でも・・・・。上記Mengさんの身柄が確実に「アメリカに引き渡されない」と中国政府が認めるまで、Michael Kovrigさんは中国に拘束されたままでは?と思います。そういうことを躊躇なくやれるのが中国ですからね・・・。なので、最終的にはトルドー首相が中国に屈して、MengさんとMichaelさんの事実上の「人質交換」をするのでは?って思うんです、個人的には。


さて一方であるニュースでは、カナダ政府が自国民に対して、中国への旅行の危険度レベルを1段階引き上げることを検討しているとか。まあ、いくら上っ面だけきれいごとを並べても、世界(特に北米やヨーロッパなどの欧米諸国)は今回のMichael Kovrigさんの逮捕は「報復」的な対応としてみていますからね・・。危険度レベルを引き上げるのも当然かも。



まだまだこの事件の終息は先の話になりそうですし、この後も関連した第2、第3の事件が起こりそう・・・・。年末なのに、北米(アメリカ・カナダ)対中国と言う構図がどんどん確定していきそうな雰囲気ですね・・。







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