私も1年ほどですが住んでいたアルバータ州。ここは「オイルの街」として、石油発掘から発展してきた州で、特にカルガリーや州とのエドモントンが有名。私もカルガリーに住んでいました。このカルガリー、都市を離れたところから都市全体を見てみると、荒野に突然現れた一大都市っていう感じなんですよね。つまり、「オイルマネーで突然出来上がった大都市」って感じなんです。


しかしながらそのアルバータ州、石油による経済発展が底を打ち、数年前からは経済状況が悪化。私の友達もカルガリーを離れてBC州に移ったり、トロントやモントリオールに来ていたりしていますから、多分本当に経済状況が悪いんでしょうね。。。


そのアルバータ州において、多分そういった経済状況悪化から立ち直る策なんでしょう、Energy East Pipelineと言うプランがあるんです。これは、カナダとアメリカ西部のパイプラインをカナダ東部まで通して供給しようというもの。実質カナダを横断するパイプラインとなるので、莫大なお金を動くでしょうし、またカナダの人口の大部分を擁するカナダ東部(トロントやモントリオールなどのオンタリオ州・ケベック州を含む)に石油を売ることができるので、アルバータ州としては進めたいところ。


でもこれを一言の元に拒否したのが、ケベック州首相・François Legaultさん。確かにケベック州はハイドロケベックと言う電力会社が州内全ての電力を賄っており、且つアメリカのニューヨーク州やお隣のオンタリオ州にも電力を売るほど。発電は確か水力発電が主だったと思います。つまり、François Legaultさんの言葉を借りると、「クリーンじゃないエネルギーのパイプラインをケベック州に通すことはさせない。」と言うことなんです…。


これにアルバータ州の首相・Rachel Notleyさんが大反発!詳しくはこちらを:https://globalnews.ca/video/rd/1396384323842/?jwsource=cl

energy DEC152018 01
(このパイプライン建設が両州の間の問題に!)

更にこの戦いに火を注いだのが、先日発表されたEqualization paymentsについて。これ、カナダ連邦政府から各州に分与されるお金で、主に連邦政府の税収入が資金源になっているんだそうです。更に、分与される州は経済的に「困っている」州だけとして、例えばオンタリオ州は分与対象になっていません。実はケベック州は分与対象となっており、更にその分与額は州最高額。来年度としておよそ130億カナダドル(約10兆円)も受け取るんです!


一方、アルバータ州はここ数年は圭座状況は悪化していますが、今でも「富んでいる州」と言う認識でこの分与を受け取ることができないんです。つまり・・・・・。


アルバータ州の石油からいくばくかの税収入を連邦政府は徴収し、またそのうちのいくばくかをケベック州が受け取っている。一方アルバータ州は経済状況が悪化しているのにも関わらず、連邦政府からの分預金はなし。その上、アルバータ州の経済状況を好転させる可能性のあるパイプラインの建設をケベック州が非難した。


と言う状況で、アルバータ州とケベック州の対立が先鋭化しているんです。アルバータ州の政治家の数人は、ツイッター等でケベック州製品の購入ボイコット運動まで起きている始末。多分このままこの対立は先鋭化しそう・・・。元々ケベック州はカナダの他の州からも嫌われ者ですがそれに拍車がかかる可能性があります。


連邦政府が調停に乗り出すかな?それともケベック州が押し通すかな?一応ケベック州では今回のケベック州首相・François Legaultさんの発言に対して、野党も支持・応援を表明しています。ケベック州はこの件に関しては一丸となりそう。さて今後どうなりますかね・・・。







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