カナダにお住まいの方は目にしたことがあるかもしれません、このMINISOなるお店。これ、前面に「日本(Japanese)」を出して現在カナダ全土に展開中の中国の小売店。業種としてはダイソーみたいな感じです。


まあ、こちらだけでなく海外ではよく中国や韓国の人たちが「日本」ブランドを纏ってビジネスを展開しています。よくあるのが「日本料理」店。本当に日本人が経営しているお店よりもはるかに多い「日本料理」店が中国人や韓国人によって経営されているんです。まあ、こちらの人たちからすれば、大きな違いはないんでしょうし、実際味もそこまで大きな違いはないですからねー。


さてそんな「なんちゃって日本」のお店の一つがこのMINISO。調べてみると、去年2017年にバンクーバーに一号店をオープンした後急速にカナダ全土で展開していて、目標としてはカナダで500店舗展開って言っていました。

MINISO DEC172018 01
(もろパクリっていうのがわかるお店のロゴなど・・。Business Insiderサイトより。)


このMINISO、今年に入ってモントリオールにも沢山入ってきていて、家の近くのショッピングセンター、職場の近くのショッピングセンターのどちらにもテナントとして入っているほど。私も冷やかしでお店に入ったことありますが、品ぞろえは良いと思いますよ。品物の値段もまあ安い方じゃないでしょうか。品質は勿論保証しませんが、「安くてもよい」っていう人たちには良いかも

MINISO DEC172018 02
(品質や安全性は別として、品ぞろえは多い方では?Business Insiderサイトより。)

MINISOは上記展開計画もあり、徐々にカナダ人の間でも知られていたみたいで、中には(MINISOの思惑通りに)「日本のお店」と思っていた人たちも沢山いたみたいです。

ただ、やっぱりしっかりと「日本」を知っている人たちの間ではこのMINISOが日本のお店ではなく、且つ「ユニクロ」と「無印良品」をパクった外観、パクリのお店としても有名だったみたいです。また、店内には[Japanese Designer Brand]と書いてあり、このうそを本当にするため、MINISOは共同出資者としてある日本人を”雇った”んですって


何というか・・・。ここまでくるとパクリどころではないですねー。


ともかく・・・・。この中国発祥のお店のMINISO,先週カナダで同店を展開している会社MINISO CANADA(と他2社)に対しての破産手続きをバンクーバーの裁判所に申請したんです!


理由としては、親会社である中国のMINISOに対して、MINISO CANADAは$240万アメリカドル(およそ3億円)の負債があり、またおよそ1億円ほどの在庫商品の負債もあるそうなんです。またMINISOと言う名前やライセンス契約等をめぐっても、このMINISO CANADA及びその他2社との間で親会社は揉めていたそう。で、この件は今後裁判所での公聴会等で審理されるそうですが、MINISO CANADAと他2社が出廷しない場合はそのまま「破産」になる可能性が大きいそうです。


そして、ニュースでは匿名のソースからと断って、「今回の件は、ファーフェイCFO拘束事件に絡んで、MINISOがカナダから撤退を選んだ」という意見もありました。私は個人的にはこっちの方が本命だと思います。。なりふり構わずにカナダに揺さぶりをかけてきたんでしょうね、官民一体になった中国が。でもそれが吉と出るか凶と出るかは本当にわかりません・・・・。少なくとも、中国に反感を持つ人たちが増えると思いますよ。でもトルドー首相にはこういった揺さぶり効きそう・・・。最悪、Mengさんを中国に送り届けることまでするかも・・・。

MINISO DEC172018 03
(これもファーウェイ事件の影響かも?!Business Insiderサイトより。)

でもまあ、それはともかく、個人的には日本人として、こういった「日本をパクったお店」がなくなるのは正直うれしいです。品揃えとか値段とか商品とかそういったことではなく、こういった「ビジネスのやり方」がやっぱりしっくりこないというか、「カナダ人をだましている」「日本ブランドを勝手に利用している」感じがするんですよねー。私だけですかね??


さあ、もしこの件もファーウェイがらみだとしたら、トルドーさんどう出るのかな??中国に屈すると思うのですが、その予想を裏切って強い態度に出るところも見てみたいですね!今後もこの件は注目ですね。








(当ブログ記事内で使用している写真・画像等は、特に出典の明記がない限り、著作権フリーの画像及び私が撮影したものを使用しております。)