カナダの移民・難民を審査する機関・Immigration and Refugee Board (IRB)で働いて、殆どの難民申請を却下したことにより「Dr."NO"」とあだ名された難民審査官がこの程IRBに再雇用された、ということです。

この方、Lubomyr Luciukさんと言う人で、ほとんどの難民申請者を「嘘つき」であるとし、またIRBのシステムを非難し、カナダは「テロリスト・犯罪者・ドラッグディーラー」等が簡単に入国できる、とも言っていました。まあ、確固たる信念があるのでしょうし、色々な難民申請ケースに出くわしたのでしょう、結構過激なことを言っているんですよね。

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(IRBに再雇用されたLubomyr Luciukさん。Global Newsサイトより。)

で、本人の話によれば、1996年から1998年にかけて、取り扱った難民申請のうち実に90%以上の申請を却下したそうです。理由は申請理由が「嘘」だから。で今回再雇用されたのですが、元々過激な発言をしていた人なのでその資質に疑問があるとして早速意義が唱えられた模様。IRBも再調査に乗り出す、とのこと。


でもニュースのコメント欄を見ると、確かに彼に批判的なコメントも多くありましたが、同じくらい多くの人が難民申請・不法移民に強い態度を取って欲しい、本当に難民であるかどうかしっかり判断して欲しい、と彼の復帰を望んでいる声も。


確かにトルドー政権になってから誰でも簡単に入国でき、不法滞在できる国っていう認識になっていますからね、カナダは。それを元に戻してほしいという意見があるのでしょう。私も難民認定するにはやはりちゃんとしっかり調べるべきだし、本当に難民として扱う必要がある人たちこそ最優先で処理されるべきだと思います。なので、申請段階でのチェックや嘘を騙っていた場合はバッサリと切るべきでは?と思います。そうしないと、本当に危機的状況にある人が10年近く待たされる、ということにもなりますから・・。


もう一つ。


アメリカの国務省のレポートによると、2017年時点でアメリカ市民はメキシコ国境よりもカナダ国境からテロリストが流入することを恐れている、ということです。今トランプ大統領がメキシコとの国境に壁を作るのに一生懸命になっていますが、アメリカ市民にとってカナダは「ISISやアルカイダに刺激された過激思想者の本拠地であり、沢山の支援者がいる」国と言う認識なんだそうです、レポートによると。

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(トランプさんはメキシコに目を向けていますが、実は問題はカナダ側?!Global Newsサイトより。)

つまり、アメリカ市民はカナダ国境の方に不安を覚えている、ということです・・・。


でもそれはちょっと納得できるかも。今でもゆるゆるの移民・難民制度、誰でも簡単に不法入国でき、しかも不法入国者は税金を使って丁寧に扱われる。カナダ国籍保持者がカナダを飛び出し、ISISに加入した後にトルコなど他の国で逮捕され、カナダ政府はそういったカナダ国籍者を自国に呼び戻そうと対応。ちなみに同様のケースでイギリスなど他の国は自国への帰還自体を拒否し、釈放等の手助けをすることもきっぱりと拒否しています。


カナダと言う国は言い方は悪いですが、「舐められている」んだと思います、過激思想を持つ人々に。簡単に入国出来て身を隠せるし、万一かが気行動をして捕まったとしても、カナダ国民であれば政府が動いて助けてくれる。


そういう国だとアメリカも市民レベルで感じているからこそ、恐怖を感じているんだと思います。


この問題に対してトルドー現政権は何か対応するのかな??しないだろうな・・。もっともっとルールを緩めてもっともっと不特定多数が入ってこれるようにすることはあっても、移民・難民の扉を狭めようとはしないでしょうからねー。


ちょっとカナダの将来に不安を感じてしまうようなニュースでした!








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