今月3/1より、連邦裁判所は去年アメリカの依頼によりバンクーバーで拘束したファーウェイのCFO・Mengさんのアメリカへの引き渡しについての審理を開始しました。
ただこの審理には数か月から1年ほどかかるとみられていて、判断が下されるのはまだまだ先のようです。
既に報復として数名のカナダ人を中国国内で拘束している中国政府。すぐに「アメリカへの引き渡しには断固反対する」と言う声明を出しています。また、昨日のブログにも書いたように、SNC-Lavallinスキャンダルと相まって、カナダの司法の独立性について攻撃してくる可能性もありますね。
ただどうでしょうね。下手するとこの審理が結審する前に政権が変わることもありますから。そうならないように、トルドー政権がSNC-Lavallinと同様、介入してくる可能性も否定できませんしね。
ただカナダ国民の反応を見ると、審理どうこうよりも、さっさとMengさんをアメリカに引き渡して、あとはアメリカと中国の間の問題に戻すべきだっていう意見が沢山あります。確かにその通りかも。カナダは間に挟まっているだけで、中国ともアメリカともこの件で利害関係はないですものね。なので、面倒な「第三者」にならないように、さっさとアメリカに引き渡して後は中国がアメリカと交渉しろ、っていう考えですね。
それが一番かもしれませんね。まあ、ちょっとした中国からの嫌がらせが出てくるでしょうが、そうなれば逆にカナダはもっともっと「反中」サイドに流れますからね。更にトランプさんは中国の「反民主主義」の点を強調してもっともっと中国の不誠実さ・いびつさを世界にアピールしそう。
時間がかかるかもしれませんが、この審理は注目ですね。
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