このニュースは世界を震撼させていますし、ここカナダ・ケベック州では2017年のモスク襲撃事件を連想させる事件として報道されています。


決して許されることではなく、死刑制度がないとは言え、犯人には極刑をもって臨んで欲しい、と思っています。現時点で犠牲者の数は50名と報道され、オーストラリア国籍のブレントン・タラント容疑者(28)の単独犯と言うことです・・・。本当に非道い、人間とは思えない犯行です。。

Muslim MAR162019 02
(事件現場の画像。Global Newsサイトより。)

ただこの事件から見えるのは、イスラム過激派によるテロと同じように「白人グループによるテロ」が頻発しているというもの。もっと言えば、「移民政策に反対している白人グループで、移民により自分たちの国のアイデンティティが消えていっている」という気持ちを持っている人たちによるテロが起きていること。行った手段は決して許されるものではなく、本当死刑にしてほしいですが、その動機の純粋な部分はわからなくもないと思うんです。

Muslim MAR162019 01
(ニュージーランドの事件についてコメントを求められるケベック州のイスラム教徒。Global Newsサイトより。)

リベラル派が世界を動かしていたほんの10年くらい前、世界は急激に「緩い融和」に向かっていました。特にヨーロッパやアメリカなどで。それに伴い、と言うよりそういう世の風潮を利用して、不法入国・不法移民が増加し、結果そういう人たちによって引き起こされる犯罪や、正規の移民者と地元民との軋轢などが起こりました。


その反動と言うか、そういったものが今出ていて、結果悪循環に陥っていると思うんです。イスラム過激派は「自分たちはまだまだ差別されている」と感じて行動を起こし、白人過激派は「自分たちの国が侵略されている」と感じて行動を起こす・・・。


それはやはり「数の力」への恐怖と、国のアイデンティティの崩壊を恐れているからと思うんです、地元民特に白人社会では。私がワーホリでニュージーランドにいた10数年前、オークランドでは「チャイナタウン建設反対!」と言うビラがあちこちに貼ってありました。それもやはり地元民の中華系移民者と言う「数の力」への恐怖、及び「ニュージーランドの中国化」と言う国のアイデンティティの崩壊の恐怖があったからと思うんです。


今そういったものの目が過度にイスラム教徒に向けられているのはちょっと納得できませんが、でもこれはやはり世界中の政治家、その国の政治家の政策の誤りがあったからだと思うんです。世界的な風潮だったとはいえ、いまだに宗教的対立・歴史的対立・民族的対立なども克服できない人間社会が、いきなり「ボーダーレス」を謳った世の中に飛び込んでいこうとしたのは間違いだったと思います。まあ、全て結果論ですので、私がここで何を言っても「そんなのは後付け」って非難されると思いますが・・・。


でもだからこそ、いったんここで世界中の政治家さんたちはしっかりまずは自分たちの国を見つめるべきだと思うんです。それは過度な「ナショナリズム」という意味ではなく、「自分たちの国」と言うものをしっかり見て欲しいと思うんです。はっきり言って上記対立は数百年続いているものもあり、たかだか10数年で克服できるものではありません。


なので、それこそ時間をかけて克服するべきものであり、そのためにはいったん距離を取る。つまり、「ボーダーレス」ではなく「ボーダー強化」も「未来に向けての改善」と言う意味では必要なのではないでしょうか?


私は世界的な「移民制限」はアリだと思いますし、移民条件を厳しくするのも、今の世の中の情勢を考えればアリだと思います。


今回のニュージーランドでの事件の犠牲者の方のご冥福をお祈りするとともに、「概念」「理想論」だけでは解決しない「現実の問題」を解決ではなく、今できるのは「防ぐ」ことだけであり、「解決」はそれこそ時間をかけてやっていくものだと思いますので、「防ぐ」ための政策・法制定を各国は進めていくべきだと思います。








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